録画してあった番組を帰宅後に早速視聴しました。民間放送教育協会制作のドキュメンタリー番組、「発見!人間力」(信越放送、2日放送)。今回は、記念すべき100回目でした。
その第100回目は、「戦争の無い世界へ~紙芝居に込めた祈り~」。静岡県伊豆市の妙蔵寺の僧侶、佐治麻希さん(23)が主役です。
佐治さんは小学6年生の頃から11年間、紙芝居で平和を訴え続け、原爆の悲惨さを伝える紙芝居の読み語りの上演回数は250回以上になるそうです。
冒頭、ニューヨークの街角で「禎子ちゃんは生きたい思いを込めて鶴を折り続けたんです」と折鶴を見せ、「禎子ちゃんのことを知っていますか?」と問いかける彼女の姿をテレビカメラが追います。
「禎子ちゃん」とは、広島で2歳のときに被爆し、白血病で12年という短い生涯を終えた佐々木禎子さんのことです。小学校2年生の時に広島を訪れた佐治さんが、自分にも何かできないかと、思い当たったのが紙芝居の読み語りだったそうです。
佐治さんは、今年の5月に国連本部で行なわれたNPT再検討会議に合わせた平和集会で紙芝居の上演を要請され、渡米したとのこと。佐治さんの紙芝居を見たお年寄りからも、「物語を伝えるだけでなく 心を伝えている」と絶賛されました。
佐治さんは言います。「禎子さんは決して米軍を憎まなかった。憎しみあいは憎しみしか生まないけれども、許しあいの心からは、新たな希望が生まれる」。本当に、その通りだと思います。
「ねたみ、自分勝手な気持ち どんどん大きくなって 戦争につながっていると思う。自分自身の心の戦争からなくしていくことで平和は始まっていく」・・・佐治さんの言葉です。
番組の最後で彼女は、こう語りかけます。「平和を祈る心は国境を越えて たった一つ」。渡米しての実感でしょう。久しぶりに心が洗われる、そんな番組でした。
参考になりました。
これで、4枚半書けそうです。
本当にありがとうございました。