フクシマの悲劇を繰り返さないために

　3.11の大震災以後、「フクシマ」の名を知らない人はいないでしょう。原発は「安全」だという神話にとらわれて、地震や津波による被害の警告を受けていた福島原発の汚染事故から4ヶ月がたちました。いまだに放出された放射線を封じ込める策は見出せず、とうとう福島県から出荷された牛肉からも高濃度の放射能が検出されるという事態になりました。

　もちろん、フクシマの事故を一刻も早く収束させることが大事なのは言うまでもありません。しかし、今日、フジテレビ系で流された一本のニュースは、それ以上の大きな問題を私たちに突きつけました。

　私の実家のある神奈川県には三浦半島を横切る武山活断層があります。東北太平洋沖大地震の影響で、この断層を中心に大規模地震が発生する可能性が高まったというのです。

　ニュースで流れた予測値では、私の実家のある鎌倉市は震度6弱、お隣の横須賀市は震度7を示しています。実家の被害ももちろんなのですが、わたしが危惧したのは横須賀市の被害です。

FNNが伝えた首都圏直下型地震の震度予測図

　横須賀は海上自衛隊の基地があるほか、アメリカ第7艦隊の拠点となっています。原子力空母ジョージ・ワシントンの母港であることに加え、頻繁に原子力潜水艦が寄港する・・・そして核兵器が持ち込まれているという疑惑がもたれている軍港です。

　公式では「日本に核兵器の持ち込みはない」ということですが、横須賀に核兵器が持ち込まれていたなら・・・地震によって原子力空母や潜水艦が破損することになったら・・・。フクシマ以上の「人災」が起きることは日を見るより明らかでしょう。

　災害に強い町づくりとともに、首都圏に、しかも火力発電所や石油コンビナートの直近に危険な軍事基地がおかれてよいのか・・・改めて考えさせられました。

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