KISSYのひとりごと

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「オスプレイ反対 共同結ぶ~井上さとし参院議員 国会質問奮闘記」を読む

2013-03-27 20:29:24 | 在日米軍問題

 「しんぶん赤旗」の主要記事は、日本共産党中央委員会のホームページで見ることができますが、なかなか(というか全く?)見られないのが文化面と科学欄。これが、なかなか面白いのです。とくに文化面は新たな出会いを生んでくれたりもします。先日は「今昔物語」のなかの一節が掲載されていました。日ごろ古典文学には触れないのですが、この記事を読み、「今昔物語撰集」を購入してしまいました。

 そして地方面。生活に密着したさまざまな問題を、各都道府県の「県記者」が足でつかんだリアルな記事には、行政が発信しなかったり、地方新聞が取り上げない有益な情報も少なくありません。

 今日27日付の地方面(東海・北陸信越のページ)には、「井上さとし参院議員 国会質問奮戦記」が掲載されました。私の住んでいる長野県では、20市町村で「米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイによる危険な低空飛行訓練は認められない」という意見書や決議があがっています。これは沖縄県(41市町村・県議会)に次ぐ多さです。

 なぜ米軍基地のない長野県で、これだけの意見書や決議があがったのか・・・。それは、米軍がオスプレイの訓練ルートとして示したブルールートが県内を縦断、しかも県北部の飯山市では市街地上空が訓練ルートとされているからです。

 もちろん、オレンジやパープルなど、ほかの訓練ルート直下の自治体でも同様の意見書や決議が上がっているでしょう。それにも関わらず長野県が沖縄に次いで多いのは、井上さとし参院議員の現地調査がきっかけでした。

「ブルールート」直下の自治体の現地視察をする井上さとし参院議員ら

 オスプレイの沖縄配備が決まり訓練ルートが明らかになった直後の昨年8月、井上議員は党地方議員らとともにルート直下の6自治体を視察。自治体や議会関係者とも懇談を行ない、「政府は国民の安全よりもアメリカの訓練重視で、不安の声を無視している。皆さんの声を国会に届けたい」と激励。それが8月22日、27日の国会質問に実を結びます。視察からわずか3日後のことでした。

井上さとし参院議員の現地視察を報じた記事は→こちら
(党長野県委員会WebSiteへジャンプします)

8/22参院決算委員会での井上議員の質問は→こちら
(井上さとし参院議員のHPへジャンプします=議事録掲載)

8/27参院予算委員会での井上議員の質問は→こちら
(井上さとし参院議員のHPへジャンプします=議事録掲載)

 ところが当時の民主党政権は「日米合同委員会で協議している」(野田首相)、訓練ルートと訓練計画の公表は「必要ない」(森本防衛相)と、「自治体や住民の不安を払うどころか、不信感を募らせる答弁」に終始しました。

 そして質問から3日後の長野県市長会による「飛行訓練をさせない」という決議を皮切りに、野沢温泉村、伊那市、富士見町など立て続けに飛行訓練中止をもとめる意見書が採択されていったのです。県議会でも高村京子県議の質問に、阿部守一知事も「政府の説明では、県民に説明できない」「国に対してさらに具体的な情報提供・説明を求める」と答弁、県議会も国に説明を求める意見書を採択しました。

 井上さとし参院議員の視察に同行した山口典久党北陸信越ブロック事務所長は「自治体にたたかいの展望を示してくれた。『声を上げていこう』という雰囲気が生まれました」と語ります。文字通り、党派や考え方の違いを超えて「自治体ぐるみの共同」が広がったのです。

 さて、長野県、長野市、松本市などは公式ウェブサイトで「オスプレイの目撃情報」の提供を求めているといいます。自治体として「通告なし」に低空飛行訓練が行なわれたり、通告があっても住民を危険と不安にさらすような訓練が行なわれていないか情報を収集しようという姿勢のあらわれでしょう。

 しかし残念なのは、自治体がこのような窓口を設けていることを知っている住民がどれだけいるのかということです。恥ずかしながら、私も同記事でこのことを知りました。こういうところにも「しんぶん赤旗」地方面の情報提供力の高さを感じさせられます。

 記事をみて私もいくつかの自治体の公式ウェブサイトを拝見。拝見したのは、長野県、長野市、松本市、飯山市、白馬村の公式ウェブサイトですが、トップページには「目撃情報提供」の窓口はありません。トップページから「オスプレイ」で検索すると「窓口」にたどりつくことができます。

※引用は可能な限り「 」で示してありますが、「 」でない部分にも「しんぶん赤旗」3月27日付からの引用があることをお断りしておきます。


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