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皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

板倉町 雷電神社

2019-07-09 23:22:06 | 神社と歴史

群馬県板倉町雷電神社は関東地方の「雷電神社」の総本社とされる。社伝によれば推古天皇六年(598年)当時は伊奈良の沼と呼ばれる湿地に浮かぶ小島であったこの場所に、聖徳太子が神の声を聴き祠を設けその神を祀ったことを起源とする。

延暦二十年(801年)東征した坂上田村麻呂が社殿を造営したところ、祭の夜、境内にあった杉の木の梢に沼の中から灯が上がってきて闇を照らしたと伝わる。板倉町は渡良瀬川、谷田川、利根川に囲まれ、古くからその氾濫に悩まされながら、肥沃な土地の恵みを受けてきた土地柄。町のいたるところに大小さまざまな沼の景観を見ることができる。水神である弁財天を随所に祀り、水の恵みと畏怖を信仰の対象にしてきたと思われる。

一方古くから雷の多い土地柄であり、河川の氾濫ともあって火災や水害も多かった。延宝二年(1674)館林藩主徳川吉綱が社殿を再興し、後に吉綱が徳川5代将軍になるに及んで、次第に神社も繁栄するようになる。また吉綱から葵の紋の使用を許されている。

現在の社殿は天保六年の造営で、左甚五郎から10代目の石原常八の作と伝わる彫刻が施される。

特に本殿東北(丑寅)の方角のは子供が鰻を捕まえる様子が表されていて、その構図は魔性を持つ鰻をとらえることが方位除け(鬼門除け)として彫られているという。

境内地裏には奥社として伊邪那美大神が祀られ、家内円満、子授け、縁結びなどの御神徳を伝えている。

境内末社八幡宮稲荷神社社殿は群馬県内最古の神社建築で国の重要文化財に指定されている。天文十六年(1547)赤井氏旗下篠崎三河守が造営したと伝わり、享保十九年に改修されている。全国に7例しかない正面二間造りの本殿で向かって右が八幡社、左が稲荷社。

現在の主祭神は火雷大神、大雷大神、別雷大神の三柱で、雷除けだけでなく、厄除けや安全祈願の祈祷も多い。

また榛名神社と並んで雨乞いの御神徳もあるという。埼玉県鶴ヶ島市脚折の白髭神社の雨乞い神事は壮大で現在四年に一度の神事であるが、その龍蛇が運んでくる神水はここ板倉雷電神社の神水とされている。

 


因果はめぐる小車

2019-07-09 22:04:25 | 先人の教えに導かれ

『悪い事をした報いは自分に返って来る』即ち自業自得としての意味だけではなく、『いい事をした報いも自分に返って来る』という教え。『情けは人のためならず』と同義となるようだ。
この情けは人のためならずの本来の意味を記せという問題が、自分の高校入試の国語の問題に出された事をいまでもおぼえている。
因果はめぐる小車では、五七調にならないため、『糸車』や『風車』など五文字に起き替えられるという。いずれもクルクルと回転し、同じ位置に戻っては通り過ぎて、何度も繰り返す様子のこと。
生きて行くのはそれきりではなく、良い事も悪い事も繰り返すものだ。

人口代替肉

2019-07-09 20:37:17 | 食べることは生きること

子供も大人も好んで食べるハンバーガー。世代を超えて愛されるファストフードだ。

ラジオで聞いた話では、アメリカではこの肉を植物性原料で代替したものが販売されているらしい。ラジオでは「人口代替肉」と呼んでいたが、アメリカでは植物性タンパク質で作った人工肉がすでに定着しているらしい。ビヨンドミートやインポッシブルフーズといった企業が牽引しているらしい。インターネットで見るといろいろな記事が出ていた。

バーガーキングでは100%大豆由来の人工肉を使って脂質やコレステロールを抑えた商品を定番化しているようだ。食品流通の現場で働いていながら、そんなことも知らなかった。まさに世の中日進月歩だと感心する一方自分のアンテナの低さを痛感する。

 ある試算によれば、植物性タンパク質を使って人工肉を作れば、必要な水、土地、エネルギーを本物の肉の50%近く削減し、温室効果ガスは90%減少するという。世界的な人口増、(日本と正反対)、地球温暖化、食糧不足に対して有効な政策だと伝えられている。

 一方で、肉とは伝統的な方法で動物からとれるたんぱく質食品を指すと、人工肉に対してその呼び方を批判するところもあるようだ。

どこまでが科学的根拠に基づいた正確な情報なのか自分には判断でいないが、最も印象に残った事象に、このまま畜産肉牛を増やし続ければ、その牛のゲップによって環境悪化が進み、あと地球3つ分の酸素量が必要になって来るとのこと。

 情報伝達において「○○個分○○年分」といった具体的数値を出されると記憶に残りやすい

日本において人口肉が売り出されるとすればコストコの可能性が高いらしい。

命の源、食べることも益々そのあり方が変化していくようだ。