いよいよ今年も残すところあとわずか。大河ドラマ「西郷どん」も今週の放送で最終回を迎えます。前回の放送で西南戦争が描かれ、田原坂、吉次峠の戦いも出ていました。
豪傑節とも呼ばれる『田原坂』の歌も西田敏行さんのナレーションのもとで寂しくも読まれました
『雨は降る降る人馬は濡れる、越すに越されぬ 田原坂』
政府軍の主力は熊本城に籠城し、唯一大砲が通れる田原坂を通ろうとしたことで、それを阻止しようとした薩摩軍との壮絶な戦いがあったとされます。連日の雨で濡れると使えなかった旧式の銃しか持たなかった薩摩軍が日本刀による接近戦で優勢であったところ、政府軍が『警視抜刀隊』を投入し、押し返した様子が描かれていました。薩摩同志の殺し合いになったことで知られています。
『田原坂』のドラマといえば昭和の末に放送された日本テレビの年末時代劇スペシャルがありました。『忠臣蔵』『白虎隊』などと並び、当時の年末の大作ドラマでした。当時中学生だったころで、かすかな記憶しか残っておらず、ただ5時間を超える大作でたくさんの人物が登場していたのを覚えています。
戦に天候と地形は重要な要素で、多くの歴史的な戦で検証されています。天候により軍の士気も影響されたこともあったことでしょう。この地を守り抜く理由は何だったのか。冷たい雨にぬれ、重なるように倒れていく兵士たち。
『右手(めて)に血刀 左手(ゆんで)に手綱 馬上豊かな美少年
春は桜秋なら紅葉 夢も田原の 草枕』
と続くそうです。いつか訪れてみたいとおもいます。