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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

「好き」を大事にして暮らす・・今も縄文時代も (6/10 五感と縄文)

2022-06-24 | 第二章「五感と体感」

大栗川が多摩川に合流する地点に久しぶりに行った。聖跡桜ヶ丘の駅からずっと川沿いの道を東に歩くと到達する。そばには交通公園があったり、バードウォッチング用の施設があったりする。右手(南)の大栗川の向こう岸は崖となっていて、その上には先日訪れた向ヶ岡遺跡などがある。左手(北)の多摩川の向岸は府中市の中河原。ずっと奥には大國霊神社や昔の武蔵国の中心地がある。

この場所は好きな場所で、多摩に住むようになってから良く自転車で行ったものだ。昔は市営プールも近くにあり夏になると頻繁に子供とも行ったものだ。その後引っ越しして八王子市に住むようになり縁が遠くなったが、近くまで来ることは何回かあったものの、じっくり味わうのは久しぶり(20年くらい?)で、時の移り変わりを実感した。この年になると時間が経つのが早く感じられ浦島太郎の玉手箱の気持ちもわかるようだ。

夕方で閑散としてはいたが合流地点は、美しい景観の中で川の音やウグイスの鳴き声がよくひびき、静寂の中にも命の躍動感を感じて、五感を通して元気をもらった。来て良かったと芯から思った。

さて、今回あらためて思ったが、例えば大栗川上流にある多摩ニュータウンNo.72遺跡も、大栗川と寺沢川の合流地点であり、さらに上流のNo.107遺跡も大栗川と太田川の合流地点。合流地点に何故遺跡が多いか、いろいろと考えさせられた。何となく理由付けを考えると縄文時代の交通などを考えて、川の交通上の便利さ、生活用水などを考えてしまうが、川魚や動物が豊か(関戸橋あたりも昔は鮎で有名)だったりすること。合流点は地盤がそれなりにしっかりしていることが多いので、災害にも強かったり、また大切な資源(河原の石や、時には手頃な粘土がとれる崖があったりなど)が得やすいということもあったのだろう。

きっと、縄文人も川合のこうした場所を見つけ、たくさんの好きの地を選んだのだろう。

原初感情は好き嫌い、怖い怖くないの4つと言われるが、この好き嫌いは日々の生活の中で湧き出る感情であり、分かりやすい感情でもある。しかし、幼い頃はとにかく、成長し大人になると社会生活の中でそれをストレートに表現できなくなる。すると、自分の感情を押し殺し極力理性的?に行動するなどしているうちに、自分の感情が分からなくなる傾向がでてくる。これは実にこわいことで、これが進むとこころの籠もらないステレオタイプのことしか言えなくなったりし、表現が下手になってしまう。それだけでなく、感情はそれを持つ人の真実を伝えるので、重要な人生の選択を誤ったりもする。

しかし、世の中では感情をストレートに表現しないことも要求される。当然のことだと思う。そこで感情も大切にするお勧めナ方法は、U先生から習ったが、好きか嫌いかなど感情をおりに触れて意識し受け入れる努力をするものの、それをあえて表現しないようにすれば良いのである。沈黙の訓練というのだろうか。いったん感情を認め、それから必要な防衛機制を発動しバランスをとる。それは理論的に言うのは簡単だが訓練で身につけるしかないようだ。

縄文人が感情をどのようにコントロールしたかの直接的なものは残されていないが、土器や土偶の表現、楽器や祭りの跡など、縄文時代から残されているかもしれない現代の伝統行事などを考えると、現代人以上に縄文人は上手だったかもしれないと思う事もしばしば。

6/10 五感と縄文 

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       森裕行

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