昨晩は中秋の名月で満月だそうで、夜中に月の写真をとったりした。丸いお団子を添えたりして満月を愛る習慣はいつからあったのだろうか、ひょっとして縄文時代からなどと妄想したりして。お団子も縄文時代ならトチやドングリから作ったのだろう。蒸して作ることができた中期ごろからか?そして、今と同じように名月を愛でながら美やSimething Greatについて想いを巡らしたのだろうか。
さて、感情について考えてみよう。前回はストレス曲線(不安、怒り、身体症状、ウツ、錯乱)を概観したが、今回の10回は幸福曲線(平安感、友好的感情、健康感、幸福感、統御感)を概観しようとしている。人生の中で平安感を獲得してから、友好的感情、健康感、幸福感そして統御感をのんびりと楽しむことができるには、どうも条件があるようだ。U先生によると、①アイデンティティの統合 ②現実吟味力 ③防衛機制が健全なのが鍵だそうだ。
この3つの要素を月を見ながら考えた。現実吟味力というのは、日常の中での適切な判断を行う能力だが、幼い頃に両親から教えてもらったことなどがすり込まれている部分もある判断基準と言っても良いかもしれない。少年期から青年期、さらに大人になってからもアイデンティティの統合とともに現実吟味力は大事なのである。
そして、私の経験だが幼いころなどに何らかの問題があると、現実吟味力に陰りがさし、幸福感や統御感が得られにくくなる。マンネリズムと結びつくと判断が堂々巡りするような感じで核心に近づけない。本来自分のうちに回答があるのに見えないで藻掻く。そんな時は自分の哲学とか宗教に戻り、真剣に生きる意味や死について思索する必要があるのだろう。私の場合は不思議な出会いと言ったらよいのか、ある拍子に回答が見え、その後「生き甲斐の心理学」に出会えた幸運があった。
お月見。月見団子などは縄文時代からの伝統ではないかと考えてしまう。トチやドングリからデンプンの粉で蒸し料理ができる深鉢で作ったかもしれない。そして、縄文時代の中秋の名月には月見団子だけでなく、山菜や狩りで仕留めたイノシシや川魚が添えられていたかも。祭りには、動物の皮を張った太鼓を叩き、祝う男女も独特のアクセサリーをつけハレの日の衣装で着飾り歌い踊ったのだろう。
月見の伝統もそんな風に長い時間を経ながら、親から子へ意外に変わらず伝えられているかもしれない。現実吟味力の源泉と同じように。
4/10 宝の幸福曲線
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