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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

歌と踊りで元気になる!(9/10 五感と生き甲斐と縄文)

2021-02-06 | 第二章「五感と体感」

 5年ぶりに1300年前の持統天皇のケーススタディのレポートをU先生に提出しての感想だが、本当に自己分析は大切だということだった。さらに五感という切り口も素晴らしかった。

 持統天皇は大化改新の時に生まれた女帝であるが、私にとって持統天皇とのお付き合い?は結構長い。高校生の時に日本史の授業で、何人かで夜なべをして大化改新の放送劇(テープで録音)を作ったことがある。その会は蹴鞠の会といって、今でも時々話題になる。日本史の先生はK先生で私たちの努力を褒めていただいたが、「日本で天皇が神になったのは天武天皇・持統天皇のころと昭和天皇のころ」そんなことを習ったのが今でも記憶に新しい。日本史の授業は楽しかったが室町時代に入る頃に60年代後半の高校紛争で授業がなくなり、卒業前に少し補習があったもののK先生の日本史の授業を十分受けることができず残念だった。


 高校はとても自由な校風で私もエンジョイしたが、その高校紛争の後遺症は大きく、遙か昔に私は卒業したが、高校では最近まで生徒会がなかったようだった。私は高校の豹変という不条理さを知り、その後はある時期までその暗い気分をひきずったように思う。その中で文学にも興味を持ったが一番の愛読書はカフカであった。最近100分で名著でカフカを視聴したが、目が覚めたら虫になっていたというあの乾いた暗さは、暗い気持ちのときに読むとカフカが寄り添ってくれるようで(共感と受容)、どこかで慰められたようだった。その後は知人のお陰で生き甲斐を見いだし、カフカからは離れていった。

(2012年にチェコを訪れたとき)


 しかし、今分析するとカフカの影響は結構あり、カフカの二重生活(昼間は固い仕事のサラリーマンで夜は小説家)などはどこかで見習っていて、学校を卒業するとサラリーマンになり、形は変わるがそのパターンを最近まで続けていたようである(笑)。


 ところで、持統天皇は私のカフカ熱中のころ(21-23歳ごろ)は、ちょうど唐・新羅軍に白村江の戦いで壊滅し大津京で暮らしていたころ。祖母の斉明天皇、姉の太田皇女や叔母の間人皇女が亡くなり、戦後の混乱期なので私のカフカではないが気落ちもあっただろう。もちろん、この時期に夫の大海人皇子と次の一手の壬申の乱を画策したりするのだが、気になることがもう一つあった。

 それは晩年、最近の万葉集研究によると万葉集の巻一の編集が持統天皇によってなされたという説だ。持統天皇は自らの歌も百人一首にとられるほどであり、和歌の理解者であったことは確実で柿本人麻呂の保護者でもあった。その萌芽は多分この近江・大津京あたりにあったのではないかというのが私の推理だ。


 和歌や俳句は現在、文学の中に収まり文字言葉の世界かと私など考えてしまうが、どうもそのころは違うようだ。日本はカラオケ文化の発祥の地であり、歌を愛好することでは世界の冠たるものがある。そして和歌は持統天皇のころは文字言葉というより歌うものであった(日常で使う文字が無かった)。そして、きっと持統天皇も古来(縄文からの)の歌を歌ったり聞いたりしたのだろう。


 さらに、今でも建設時に縄文時代の遺跡や遺物が見つかることも多いが、当時も建設ブーム(水城や山城、大津京)。この中で当時の古代への関心も高まっていたかもしれない(笑)。もちろん、白村江の戦いの大敗北で自らのアイデンティティの確立ということもあり、私がカフカで慰められたように、持統天皇も歌で元気を出したかもしれない。

 しかし、脳生理学者のお話を以前聞いたが、歌と踊りは心の健康でとても大切らしい、私のカフカより(もちろんそれで生き延び感謝だが)歌のほうが元気になっただろう。


9/10 五感と生き甲斐と縄文

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