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思考・感情・行動の三つの中で無視できるものは何か?(大人になって知る親密性と孤立感 4/10)

2018-10-15 | 第三章「無意識の世界」

 「思考・感情・行動」。この中で何が一番重要だと思うか。あるいは何が一番重要でないと思うか。

 私の成年前期(23歳~34歳)、社会人としてはじめて仕事を学び始め、家庭を持ち世界が広がってきたころ、私は何と答えただろうか。多分、思考と行動を重視し感情を低めに見積もったと思う。といって、感情に無関心ではなかった。営業の仕事(今では感情労働の一つと言われたりする)をさせていただくという得がたい経験があったからだ。

 営業を経験して数年経つと、他者の感情ではなく、自分の感情の起伏に注意するようになっていくようだ。営業の生活は激しいものだ。たとえば午前中に商談のツメ、午後一番はクレーム処理、昼食、その後納品と取説、そして、新製品の案内が2つあったとしよう。・・・こんな日の感情は実にいろいろ変化する。不安・怖い・希望->安堵->嫌い、後悔、卑下、不満->好き、感謝、不安、満足->不安、ときめき・・・U先生が生き甲斐の心理学のテキストの中で感情の曼荼羅といわれていらっしゃるが、そうした多様な感情の世界を思い出してしまう。様々な感情が激しく流れる世界。当時は余りに激しいので、こんな私は異常ではないかと相談したことすらある。しかし、こういった感情の神秘に気づく時は、一番エネルギッシュで良い仕事をしていた時だったかもしれない。

 思考・感情・行動、この三つの要素は人間にとってどれも重要であり、それぞれが機能して物事がうまくすすみ、そして健康的な生活が送れるということなのだろう。特に感情は一般に、その時々の心のありようを正直に表しているようで、それをうまく捉え解釈すると経験がポジティブに身についてくるようだ。

「仕事の中で私的感情は持つべきではない」、「感情を露わにだすことは社会人としてどうか」、こうした感情についての意見などは結構ポピュラーだが、漠然としていて間違った理解をしてしまい、こころの健康に悪い影響を残すと自戒をもって思う。感情はそれ自体は決して悪いものではないと認識することは大事である。極端な例だが、例えば殺意のような激しい憎悪があったとする。その時殺意そのものを抑圧してしまうと、人はへんになるものだ。殺意が湧いたとしても。それを客観的に捉え、適切な思考や行動に結びつければ全く問題はない。あるいは、こんな例があるかもしれない。嫌いなのに倫理道徳の中で好きと偽ることだ。この場合、嫌いという感情を抑圧したため、無意識の世界から本人にも気づかないちぐはぐな行動がともなわしたりする。

 また、間違った感情の理解は、感謝といった感情をも時に抑圧・抑制したりもするようだ。感謝については、前回もその大切さをお話したが、感謝のこころを持つことは結構難しい。まずは、感謝についていろいろ思索してみたらどうだろう。心理的な面もあるが宗教や哲学でも感謝は大事なテーマのようだ。「感謝は形式」と考えているような人も時にいるようだが(私もかつてそう考えていたこともある)、「感謝は訓練」で身につくものではないだろうか。

大人になって知る親密性と孤立感 4/10

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