イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

年齢を積んで感じる新鮮さ (新しい体験 2/10)

2017-07-28 | 第十章「今ここでの恩寵」

 先日の関西旅行の最後の日は、祇園祭の後祭を楽しんだ。若いころに仕事の帰りに祇園祭に寄った記憶はあったが、今回は日中で平日。さらに年を取ってからということで実に新鮮な体験であった。町をのんびり歩きひやかしながら楽しみ、心をゆるせる親しい人たちと貴重な時を過ごせてよかった。

 今の時期だと、小学生のころの夏休みの思い出などを思い出したりするが、若いころと今と新鮮さといっても何が違うのだろうかと考える。どうも、エリクソンの人格形成論のような年輪と関係があるようだ。

 新鮮といっても、今の私は、創出性とか創造性といった、停滞感や世話(ケア)の35歳以上の世界を考えてしまう。エリクソンの理論だと、この創出性といったことも、前の段階の不信感、恥辱・疑惑、罪悪感、劣等感、自己混乱感、孤立感とも切り離せない。

 人それぞれ、苦手なところ(固執的な感情)があるように思う。私にも当然ある。無意識の世界で問題をもつのだろうか。それが悪さをして、新鮮さから遠ざかってしまう。それから、自分の方向性とか傾向といったベクトルが狂っていても新鮮さは遠ざかるようだ。

 まあ、いろいろあるが、楽しかった祇園の写真をいくつかご覧ください!

    

新しい体験 2/10

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新鮮に感じること!(新しい体験 1/10)

2017-07-26 | 第十章「今ここでの恩寵」

 奈良の旅では、行基のお墓を訪ね竹林寺に行ったことが素晴らしい体験であった。酷暑の中、最寄りの駅の「一分」で駅員の方に行き方を尋ねると、丁寧に教えていただいたが、竹林寺の近くは複雑だそうで、そこでまた人に聞けとの親切なご指示までいただいた。

 35度の酷暑で大変であったが、ご指示どおりに行くとひんやりとした前方後円墳が現れ、竹林寺についた。ところが、お寺は無人でどこに行ったらよいか迷ってしまう。指示版に気づき何とか目的の行基さんと忍性さんのお墓を訪れることができ、ゆったりとしたお寺のトイレで一息すると、私と同じくらいの年代の男性に会う。

 お寺の庭の手入れをされている近くの方で、竹林寺と唐招提寺との関係や、藪に入るとマムシに出会うから注意することを親切に教えてもらい世間話もする。これも楽しい思い出になった。しかし、行基さんが全国を行脚し自分で選んだ墓所だけあって、竹林寺は何とも言えぬ素晴らしい場所で、来たかいがあった。

 夕方が近づき、奈良盆地の西側にあたる、二上山や生駒山の麓のお墓に入る意味をぼんやり考えた。西方浄土とか、それ以前の縄文の入日の思想から考えても、太陽の沈む西にあの世があるという感覚は判る。ただ、大津皇子や長屋王といった生前に謀反で葬られた方の遺体が、例えば鳥谷口古墳のように麓に墓所があるのは何だろうか。同時代だった行基もそのことは知っていたのだろうが、敢えてそこを墓所と決めるのは。すべての人を救済したいという優しい思いがあるのだろうか。

 新しい体験は、何となく停滞する人生を活性化するようだ。

 さて、もう一つ。話は変わるが、65歳で初めての長編歴史小説を書き、初めて出版した私であるが、そこでの体験も実に豊で新鮮であった。それは今でも続いている。

 私は本好きなので随分読書をしてきたが、学者でもないので、本の最後のほうに書いてある参考図書は、ちらっと見ることはあっても殆ど関心はなかった。しかし、出版に際しどこかで感謝の念を示したり、私のような仕事を将来される方のために、参考図書を残したいという気持ちになってくる。そこで、時間をかけてリストを作った。

 出版後、知人の図書の専門家や学者の方からアドバイスをいただいた。そんなことで、今新しいバージョンを作成しているが、参考図書も改良しようしている。もう一度本を取り出し、今まで興味を持つことのなかった本の奥付に眼をこらして作業をしている。心理学では図と地という言葉をよく使う。何かの拍子で今まで関心のなかったことに関心を持つようになるということだ。この新しい体験は、この世の中の重層的な構造を垣間見るようで、私にとっては貴重な体験だ。

 何か参考図書は生駒山の行基さんに似てません?

新しい体験 1/10

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人生の頂点は何処か?(古代史の錯乱からの統合 3/10)

2017-06-28 | 第十章「今ここでの恩寵」

 今の日本では、定年退職をしたら旅行やボランティ、あるいは趣味に生きる・・・など、どこか余生を生きるという雰囲気が漂う。特にボランティアに行くとそんな気配が漂う。介護関係で老人ホームに行くと、さらに退屈な余生?が漂っていたりする。

 人生の最盛期・頂点を過ぎてご苦労様・・・まあ、そんな雰囲気だ。

 しかし、それはどうなのだろうか。日本列島に住む人々は同じように人生を余生を生きてきたのだろうか?

 それは、生と死をどう考えるかの問題である。哲学や宗教の問題でもある。縄文時代の例えば5000年前の祖先は、例えば東京の多摩境の4000年前のストーンサークルで、冬至の太陽が丹沢の最高峰(尖った山)蛭ケ岳に沈むのを祈った。

 その伝統だと私は思うが、日本には西方浄土の思想が脈々と生き続けている。この二三日勉強している二上山周辺・當麻の伝説などもそうだ。東の三輪山・伊勢と反対側の二上山だ。もともと二上山あたりは10万年前に火山活動で奈良盆地(当時は湖)の水が抜けたという松本清張氏の話を聞いたことがある。何かの死と再生。

 大津皇子の刑死やそれに纏わる話。少し時代は変わるが藤原南家の中将姫伝説。源氏物語にも登場する恵心僧都(源信)も當麻で生まれた。

 その中には、やはり西方浄土と、かぐや姫伝説ではないが、亡くなる時に西方から素晴らしいお迎えが来て旅立つという物語がある。その中心は、死の時だ。見方を変えると人生の頂点は死の時ということになる。

 この人生の頂点の考え方はU先生から学び感謝しているが、もう一つ、最高の瞬間を得るための訓練もあるように思う。それは今ここを楽しむというのか、今日一日の中で、やはり最高の頂点を味わうことかもしれない。

古代史の錯乱からの統合 3/10

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今日はまじめにメメントモリを (古代史の錯乱からの統合 2/10)

2017-06-27 | 第十章「今ここでの恩寵」

 来月の新宿勉強会の準備もあり、この2-3日大津皇子と持統天皇を中心にいろいろ妄想していた。大津皇子、草壁皇子、そして持統天皇のことを考えるだけでなく、万葉集の歌などをいろいろ比較して、その心中をいろいろ考えた。また、大津皇子の死後に残された歌や大津皇子に関わる遺物を味わってみた。

 草壁皇子の歌は、今の世の中では恋だけでなく大津皇子に歌にも負けたように評されることが多いようだが、私は母、持統天皇他にしっかり愛された素敵な皇子だったように思う。そして彼の歌の中に恩寵とも言える何かを感じる。通説によると、大名児は大津皇子に行ってしまったかもしれないが、実際はどうだろうか。

 そして、折口信夫氏の「死者の書」にも象徴的にでてくる、大津皇子の死を賜る際の歌を想う。鴨の泣き声は山辺皇女だったか、あるいは小説に出て来る不比等の姉の耳面刀自か。

 ももづたふ磐余(いわれ)の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ

 この歌や、次の大津皇子の姉で伊勢の斎宮であった大来皇女の次の歌は余りに有名だ。

 うつそみの人なる我(われ)や明日よりは 二上山(ふたかみやま)を弟(いろせ)と我(あ)が見む

 死の前に訪れると思われる錯乱。それを乗り越えての自我統合。あるいは、愛する弟を失った錯乱の後に訪れる二上山の美。こうした歌は、あれこれ邪推する歌というより清い魂を感じる歌と言えそうだ。

 そして、これは被害者の歌であるが、加害者であったと思われる持統天皇はどうだったのだろう。すでに夫・天武天皇を亡くしたあとで、愛する草壁皇子を亡くし政局も不安定になる。錯乱が女帝を襲うのは想像し難くない。女帝と関係の深い薬師寺に大津皇子にゆかりのあるお堂等があるのも頷ける。恐らく、後悔し祈ったのだろう。そして、女帝は日本で初めて天皇として火葬される。

 死の直前に何かある。メメントモリは大事だと思う。

古代史の錯乱からの統合 1/10

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持統天皇は恐ろしい女帝だったか?(奈良に行きたい 10/10)

2017-06-02 | 第十章「今ここでの恩寵」

 一昨日の夜に、自分の机の引き出しを引きすぎて、机の中のものを散らばせてしまった。そこで、ハタと気づき昨日まで、部屋の整理整頓、断捨離?をした。加齢で物忘れもしがちなので、ものの置き方も単純化した。

 そんなことで環境がすっきりしたのか、こころも何か清々しくなり、ふっと新しいアイデアが湧いてくるようになった。

 昨日は持統天皇を考えていたが、万葉集に収められている持統天皇の歌は、他の万葉集の歌と比べても個性的というか独特のものがあるように思う。残念ながら、持統天皇の歌であるとほぼ確定できるものは、長歌が一つ、短歌が三つ程度で実際の人となりを正確に推察することは難しそうだ。しかし、その4つの歌の中の3つは夫の天武天皇が亡くなったときの歌であり、もう一つはその後何年かして藤原京で歌った歌のであり、愛の孤独の問題を考える上で貴重だ。

 今朝は、自己愛の問題を考えている。自己愛パースナリティ障害というこころの病がある。そして、お医者さんがその病気の判断基準として一般に使うDSMというものがある。これを、私は自分のこころの健康面を考える上で愛読しているが、例えば、その一つに

★自分の重要性、ユニークさに関する誇大感

というものがある。だれでも、こうした誇大感は時に訪れる。私の例で恐縮だが、Kindleで縄文小説を出版して数日後、ランキングの上位に拙書が顔を出した時は、まさに誇大感が襲った。この誇大感は直ぐに実態とかけ離れていることに気づいて消滅したが(笑)。

 しかし、自己愛の病のことは今の世にあっては、しっかり知っていた方が良い。神経症は他者に迷惑をかけることは少ないが、自己愛パースナリティ障害は他者を傷付つけたりすることが多く、それによる犠牲にならないためにも知識は必要だ。鍵は、一般に自分が本当に悪いのか、相手が実は問題かを見抜くことだ。勿論病気の診断は法律にのっとって医者が行うことであり門外漢は私も含めてしてはならない。しかし、自己防衛の知識は必要だと思う。

 気になっている持統天皇はどうなのだろう。持統天皇を魔女のごとく描いた小説もあるが、私は違うように想う。日本文化は、こころの世界を考えた場合、特異で簡単に判断できるわけではない。孫の文武天皇を愛しむ優しいおばあちゃんだったに過ぎないかもしれない。

 写真は、近くの薬師池公園にて撮ったものです。

奈良に行きたい 10/10

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