折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

中国旅行の思い出 青島(1)

2017年05月07日 | 中国の想い出
  「青島市内の天主教堂」


古い話です。
2001年 中国大連に赴任中の夫と大連から青島(チンタオ)へ3泊4日の観光に出かけました。
大連港から高速船で山東半島の煙台へ、駅前を探し歩いてやっとマイクロバスに乗れました・・・1人30元。
ポプラやプラタナスの並木が美しいまっすぐな丘陵地を3時間半ほど走って 青島到着。
途中トイレ休憩はあるけれど、ここは中国の田舎我慢したほうがマシ。
ネットで探しておいた青島飯店について・・・ヤレヤレ1日終わり。

2日目は宿のお勧めの宿の前から出る1日ツアーバスに乗りました。
夫は中国語はほんの少し、後は英語が頼りなのですが地元のツアーでは英語は通じない。
地元の中国語は私はもちろん夫もよく分からない。
それでも料金を払ったのだからどこかには行けそうだと呑気に外を楽しんでいると車掌さんが
お金を集め始めました。ツアー代金は前払いしてあるので集金の理由が分からない。
一人25元、二人なので50元、理由の分からないお金は出せないと押し問答しても埒があかず
どうしたものかと思っていたら前の席の男性が振り向いて「山に入るための入山料が必要ですよ」と
日本語で説明してくれました。そういえば以前訪れた廬山でもそうだったと思い出しました。
「日本語上手ですね」
「僕、日本人ですから」
「中国に住まわれているのですか」
「仕事で上海に住んでます。今日は休暇で・・・」
そこまでは良かったのですが、夫が余計なことを聞きました。
隣にぴったり寄り添っている若い連れの女性のことを「奥さんですか」と。
「いえ・・・」それ以来振り向いてもくれませんでした。
でも、途中で下車する時は「ここで自由昼食です。2時30分までにバスに戻ること」と
教えてくれました。
何もわからず乗っていた私たちは大助かりでこの際二人の関係は関係なしです。

食堂で困ったときのはずれのないメニュー「茄子の炒め物、ご飯、トマトと卵のスープ」を注文。
周りの中国人が見つめていました。「外人は何食べるのだろう?」って感じです。


着いたのは青島の東90キロほどにある「ラオ山」
太清宮口からどんどん登って見晴らし台まで歩くと眼下には黄海と岸辺にはレンガ色の家並みが広がり
素晴らしい眺め。
気がつくとロープウエイが近くにあって…乗りたかったな・・・と。
とにかく教えられた2時半に間に合うよう山を降りるとバスの添乗員からチケットを渡されて
船に乗れと言う。
みんなが乗るからいいだろうと観光船に乗る…船に乗るなんて宿では聞いていなかったけど。
バスの説明も船の説明も何もわからないけれど、船からのラオシャンの眺めは素晴らしかった。
海に向かって岩山が幾重にも重なり荒々しい風景が続きました。
私達には行き先も予定もよく分から無いミステリーツアーでしたが、それはそれで思い出が沢山残りました。




乗船中に通り雨があり 太陽に暈がかかり神秘的でした。


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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
中國は~。 (くーばあちゃん)
2017-05-07 06:42:39
ひろさん、おはようございます。
連休の最終日、今日もお天気良さそうですね。

青島に行かれたのですね。
主人は中国旅行へ現役の頃、よく行って。
私は桂林が初めてでした。

中國の旅行で一番嫌なのはトイレです。ホテル
とかに着くまで辛抱々です...困った時の茄子の炒めもの、トマトの卵のスープ(笑)日本人の合言葉です。

中國の素晴らしい景観に惹かれますが、そこまで
行くのが...

青島にも行ってみたかったですね♪
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くーばあちゃんさんへ (ひろ)
2017-05-07 07:46:23
中国へも良く行かれたのですね。
桂林は素晴らしいですね!
私も、もう一度と思いながら・・・。

良い所も困った所も色々あって 中国でした。
無茶な旅行ができたのも それなりにまだ若かったから もう、無理・・・。
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おはようございます (巣林一枝)
2017-05-07 09:08:29
中国では殆ど中国語しか通じない上に中国語ハンドブックも役にたたず、私も始めの頃は苦労しました。(笑)
でも、それもミステリーツアーだと思えば楽しい想い出となるのですね。なるほど・・・
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おはようございます! (ポッポちゃん)
2017-05-07 11:06:47
懐かしい、ご夫婦での海外旅行を少し冒険心を抱いて
行かれた描写がいいですね!
未知の世界を旅行して新しい発見が出来るのも楽しい旅の醍醐味ですね。
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中国 (黒仁庵)
2017-05-07 11:10:15
中国について、てれび、雑誌、情報過多というか……僕には悪いイメージが相当流れ込んでます。
杜甫 李白を生み、孔子を生み、諸葛孔明を生み、鑑真を生み、老子孟子を生み、漢字を作り、活版印刷を作り(キリがない) 日本に世界に多大な影響を与え多大なあの国がなんでああもヘンテコになったのか……
今博多は、大陸に近いということもあり、大量の中国人観光客が押し寄せてます。それは「大量に押し寄せる」という表現がピッタリっていうくらいワラワラゾロゾロいるのです。
数万人が乗ることが出来る大型フェリーが博多港に着岸し、観光…というより「買い物」ですね、「買い出し」か……もっと言うなら「狩り」ですね。
大声で話しながら大量の荷物(お土産なんてもんじゃない、荷、です)をスーパーデパートの買い物カーゴに乗せそのカーゴのままバスに乗ろうと運転手さんと揉めている……
僕んちは博多の中心地にあるので、毎日、近所のコンビニでも「うるさく騒いでいる」中国人を見て辟易してる上に輪をかけてメディアの(マナー以外)の中国の政治や尖閣諸島の話。
「日本も昔、高度経済成長期、団体でパリやロンドンで、田舎モノ丸出しで失礼な観光地巡りしてたのよ」とか言う人がいますが、「いやいや、日本人はここまで変じゃなかったっしょ」と中国人見るたび確信します。
もちろん「そうではない中国人」も(そうではないので、目立たない)イッパイいるんだろうけど、ウンザリしてる自分は確実にいるのです。
あー……せっかくの「中国旅行」の話、ごめんなさい(^^;;
一側面じゃなく、多様な中国もあろう、とは思うんですが、つい日々の単なる「中国グチ」になってしまいました(^^;;(^^;;
「良い中国」の話も、聞いて見たいですm(_ _)m
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巣林一枝さんへ (ひろ)
2017-05-07 16:56:13
こんにちは。
中国の地方へ行くと 困ったことを数え上げるときりがないほど
それでもそれが より強く想い出になってます。
で、何度も出かけて、楽しい事も多くてまた出かけたくなるのです。
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こんにちは (のびた)
2017-05-07 16:58:33
御主人が大連に赴任していた頃の遠い想い出ですね
仕事で赴任だから中国語は堪能かと思いました(笑)
あのあたりだと広東語になるでしょうか
北京語は標準語 その北京の方たちでも広東語は外国語の様だと言っていました
成り行きに任せてのツアーは ちょっと大変でしたが その分思いでは深いですね
私も覚えたての中国語 台湾で使って見ましたがダメでした
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ポッポちゃんさんへ (ひろ)
2017-05-07 17:01:59
未知の世界へ行くのは ワクワクしますね。
失敗も多いですが それも楽しみ。
まだ60代だったから できた旅行だと思います。
今は 海外は心配が先に立ちます。
信州辺りがちょうどいいかしら(笑)
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黒仁庵さんへ (ひろ)
2017-05-07 17:30:54
フフフッ 鼻について困ってるって感じですね。
名古屋は博多ほどではないでしょうが あっちこっちでお見かけします。
声が大きい、周りを気にしないお国柄かしら
「郷に入れば郷に従え」と大看板立てたいと思います。

中国の良い面もあるのです。
最初に行った安徽省の小都市の郊外で、生活用品揃える時には
店員さんや地元の方何人も 身振り手振りで伝ってくださったり
親切な方に沢山出会いました。
私が一人で夫の赴任先へでかけた時も長距離バスを30分も乗り過ごして
泣きそうな時、車掌さんや乗客の皆さんがみんなでワイワイ言って(多分 大丈夫だよ と)
小さな町で臨時で止まって タクシーと交渉して乗せてくれました。
乗客の方達が荷物をタクシーに積み込んでくれ、発車する時は皆で手を振って・・・
真っ暗な田舎の町でした。
ドジな私は中国の普通の方達に助けられることが多々あり中国人も悪くばかりは思えないのです。
(ただし、これは田舎の話です)
国と庶民、都市と農村で考え方も違いますね。
色々な面があるのを見るのも 旅行の楽しみで~す。
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のびたさんへ (ひろ)
2017-05-07 17:48:27
夫は日本語教師、つまり外国語教師なので宿舎も外国語教師用、話すのは英語ばかりでした。
学生とは日本語(名古屋弁)で買い物は身振り手振りでOk…
だから 中国語はあまり・・・だったような。
もっとも広い中国のあちこちからやって来る学生達も新学期は話が通じないことがある 
と言ってました。
のびたさんの中国語 台湾ではだめでしたか(笑)
いえいえ ほんとはバッチリだったとか。
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