(過去記事より。宮沢賢治っぽく書いたもの)
帰り道ぽくぽく歩いていると、
おい、そこの、と十五夜お月さまから呼ばれます。
今宵は雲に覆われて、そのまんまるのお顔は見られないとおもっていたのに、
雲の透き間からちらりとそのお顔をのそがせています。
わたしは、はい、と返事をして、
秋のまん中のお空にぷかりと浮かぶお月さまを見上げます。
やさしい金色。
はい、と返事をしてみたけれど、
お月さまはなにも言わず、くるくるまわったり、
ぺかぺかお顔を光らせてみたり、ぶぅぶぅと膨らんでみたりして、ひとりで遊んでいます。
まんまるお月さま、なんてかわいいんだろう。
性格もやさしいまんまるお月さま、
わたしはゆっくりとながめ好きだなとおもうのです。
ただそれだけでよいのです。
今宵の空には中秋の名月とよばれる、
やさしい金色をしたまんまるお月さまがぷかりと浮かぶ。
ただそれだけでよいのです。
意味なんて、わたしには必要ないのです。
帰り道ぽくぽく歩いていると、
おい、そこの、と十五夜お月さまから呼ばれます。
今宵は雲に覆われて、そのまんまるのお顔は見られないとおもっていたのに、
雲の透き間からちらりとそのお顔をのそがせています。
わたしは、はい、と返事をして、
秋のまん中のお空にぷかりと浮かぶお月さまを見上げます。
やさしい金色。
はい、と返事をしてみたけれど、
お月さまはなにも言わず、くるくるまわったり、
ぺかぺかお顔を光らせてみたり、ぶぅぶぅと膨らんでみたりして、ひとりで遊んでいます。
まんまるお月さま、なんてかわいいんだろう。
性格もやさしいまんまるお月さま、
わたしはゆっくりとながめ好きだなとおもうのです。
ただそれだけでよいのです。
今宵の空には中秋の名月とよばれる、
やさしい金色をしたまんまるお月さまがぷかりと浮かぶ。
ただそれだけでよいのです。
意味なんて、わたしには必要ないのです。