この広い世界を。

可愛い歳月。
思ったことの記録。

横浜サンセット、その3。

2013-09-18 00:01:11 | LOVEと絶望の果て。
時間になりのんびりゆるゆると会場に入りました。


ステージ向かって右手には赤レンガ倉庫が見え、左手は横浜の海です。

どうせなら海が見えるほうがいいな、と左手の海側で歌を聴くことにしました。


ときおり船がボーっと汽笛をならし、
その向こうの大桟橋には音漏れを聴きにきたたくさんの人影が見えます。

ステージはラメをつかった派手な色をしたいくつかの幕が、
風に揺れキラキラキラキラしています。

ステージの左上には、上弦よりもすこし膨らんだ白い月がでていて、
暮色の空にはいろんな種類の雲が出ていて、空に深い奥行きを感じさせます。


最初の数曲以外はスクリーンすら見えなくなってしまった。

だからほんとはずっと海を見ていたかった。


だって、わたしはわたしの見ているこの世界とセットで、
たくさんのこの優しくて可愛くて可笑しくて泣きたくてひねくれた歌たちが大好きなんだもの。


ぜんぶが今でも幻想的に覚えているよ。


ピカピカをつけた飛行機やヘリコプターがあちらこちらでいろんな方向へ飛んでるのとか、
夕暮れから夜になってゆく空の色とか、
赤レンガに着くいくつかの小さな船、電球色の明かりの灯る大きな船、マリーンルージュ号、屋形船、
その船に乗ってる人たちがこちらを見ている様子とか、
ライトアップされた赤レンガとか、
いつしかステージの真上になり金色になった月とか。

おとぎ話みたいに暖かな色をした光の風景。


潮風にとけちゃう甘くてざらざらな歌声を聴きながら、
ひとりちがうテンションで幸せを感じていました。



帰り道、わたしの手のひらには流砂みたいな色をしたあの「未来コオロギ」がいました。


朝見た夢はほんとうだったんだ、なんて思ったのです。



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