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この広い世界を。

可愛い歳月。
思ったことの記録。

楓。

2015-10-12 10:35:59 | ひとしずく。
楓の花言葉:「大切な思い出」


たとえばなにげない風景に、鮮明にいろんなことを思い出して、
とても泣きそうになって、それを我慢したりする。

たとえばそれが、BSの酒場放浪記だったり、とうちゃこの自転車旅だったり、
ミニつぶあんぱんだったり、コンビニの鈴カステラだったり、かりんとうだったり、
農協のうどんだったり、ドラッグストアで特売の緑のたぬきだったり、
本の折り目だったり、車の中に残されたポイントカードだったり、
自分のなかにあるちょっとした思考だったりします。

それらは特別なものではなくて、本当にふつうの日常だったもの。

本当になにげない、気にもとめないもの。

それがなによりも大切で幸せな風景だって知ったの。


ねえ、お父さん。

あなたがそちらに逝って今日で一年が経ちました。

痛くて苦しかったからずっと笑わなかったお父さん、そちらでは笑っていますか?
それだけが気がかりです。

生きてるときはそんな好きだったわけではないのにね、
彼岸でも来世でもやっぱり笑ってるあなたを祈るのです。


晩年は歩くことさえもままならなかった父の最後の願いは、

好きなときになんの気負いもなく、コンビニかなんかへ行って好きなものを買い、
そこで知り合いに会ったりして「よぉ」とかいったりすることでした。


それはなかなか深いものだなと、ときおり強く思い、しみじみするのです。






中秋の名月。

2015-09-27 18:28:37 | ひとしずく。
(過去記事より。宮沢賢治っぽく書いたもの)


帰り道ぽくぽく歩いていると、
おい、そこの、と十五夜お月さまから呼ばれます。


今宵は雲に覆われて、そのまんまるのお顔は見られないとおもっていたのに、
雲の透き間からちらりとそのお顔をのそがせています。


わたしは、はい、と返事をして、
秋のまん中のお空にぷかりと浮かぶお月さまを見上げます。



やさしい金色。



はい、と返事をしてみたけれど、
お月さまはなにも言わず、くるくるまわったり、
ぺかぺかお顔を光らせてみたり、ぶぅぶぅと膨らんでみたりして、ひとりで遊んでいます。



まんまるお月さま、なんてかわいいんだろう。



性格もやさしいまんまるお月さま、
わたしはゆっくりとながめ好きだなとおもうのです。



ただそれだけでよいのです。


今宵の空には中秋の名月とよばれる、
やさしい金色をしたまんまるお月さまがぷかりと浮かぶ。



ただそれだけでよいのです。



意味なんて、わたしには必要ないのです。

タガタメ。

2014-07-28 23:22:16 | ひとしずく。


  「子供らを被害者に加害者にもせずに
   この街で暮らすため まずなにをすべきだろう?
   でももしも被害者に加害者になったとき
   出来ることと言えば
   涙を流し 瞼を腫らし
   祈るほかにないのか?」


  「この世界に潜む 怒りや悲しみに
   あと何度出会うだろう それを許せるかな?」


  「子供らを被害者に加害者にもせずに
   この街で暮らすため まず何をすべきだろう?
   でももしも被害者に加害者になったとき
   かろうじてできることは
   相変わらず性懲りもなく
   愛すこと以外にない」



未成年による悲しい事件があるたびにこの歌を思いだします。

愛せる自分でありたいなと思うのです。





私の名ならば女。

2014-05-18 15:57:58 | ひとしずく。

さいきんずっと女性性について考えています。

わたしは女の子がかわいいのが好き。

わたしにも、どの女の子にもそれは等しく降りそそいでいてほしいなって思っているし、
もしかしたらはじめからそうであることを知りたいなって思う。

自信をもって、なんて大それたことは言えないけれど、
ときめいたり、はにかんだり、憧れたり、求めたり、キュンキュンする心は、
堂々ともっていてほしいなと思うし、
わたし自身もわすれずもっていたいなって思うのです。


なのでこのダブのCM、超感動する。

ぜひ最後までみてね。

ダヴ:パッチ




孤りを忘れた世界。

2014-05-09 00:14:34 | ひとしずく。

夕方の金色の光をうけて、緑色が光ってみえた。

今日は風が強くて、
いちめんに生えた緑色がさわさわとそよぐ。

野のお花があちらこちらに咲いていて、
うすいピンクや濃いピンクのお花がちろちろとそれも風にそよぐ。


どこか遠くの大草原のはなしではなくて、
近所にある忘れられた小さな空き地のおはなし。