+3Kの牛の如く

前に向かってひたすら歩く。
感動し、希望を胸に、明るく楽しく元気に。
大地を踏みしめて歩く。牛の如く。

尺岳から自然報道を歩いて福智山へ

2009年12月23日 | 福岡県の山

寒風が吹きすさぶ尺岳を早々に下りて、再び尺岳平、竜王峡分岐まで戻り福智山を目指した。
九州自然歩道として整備されているのが肯けるほど、主要なところには道標が設置されていた。
福智山までの縦走路は、自然林に囲まれ、アップダウンも少ない快適な空間であった。
特に今日は我々を北風から守ってくれる防風林の役目まで請け負ってくれた。おそらく夏は日陰を作ってくれるに違いない。四季を通じて愛される福智山の所以が解かったような気がする。
縦走路にも少しずつ雪が多くなってきた。
山瀬越の風景


七重の滝へは通行禁止の表示が出ていた。

豊前越まで来るとさらに雪が増えてきた。




烏落しまで来ると福智山は見上げる距離まで近付いて来た。


福智山までの急坂の登りが始まった。雪が踏み固められて幾分滑りやすくなっていたがアイゼンまでつける必要はなかった。
程なくして山小屋「荒宿荘」が見えてきた。


丁度12時になる頃だったので、山小屋で昼食を採ることになった。
山小屋には先客が2組6名いたが、我々13名も中に入って、風を避けての食事となった。
内ヶ磯コースからのB班7名も時間的には合流する頃であったが、彼らは強風を避けるために福智山山頂手前の八丁分岐を少し下った辺りで食事するということであった。
食事を済ますといよいよ山頂への登頂である。
山小屋からは、今度はアイゼンを装着して登ることになった。流石に四方を遮るものがないだけあって急坂道の雪が凍っていた。
10分程で山頂に着いたが、強風がひっきりなしに顔を打つ。
まず三角点を見つけた。石積みの横にひっそりと頭を出していた。


福智山初登頂だったので記念写真を撮ってもらった。


横にある温度計を見ると、マイナス3度を示していた。


あまりの強風と寒さのため展望を楽しむ余裕はあまりなかった。ここでも記念撮影を早々にとって山頂を下りることになった。
下の写真は八丁であるが、八丁への延びる登山道の途中から上野越に向けて歩くことになる。


山頂を下りる仲間達。ススキの傾きが強風を物語っている。


アイゼンのお陰で下り斜面も快調に進む。


八丁の北側の山腹をどんどん下っていった。自然林の中の登山道であったが、傾斜からすると登りに使うと中々手強いと思った。
上野越に着く頃には雪が消え、登山道はぬかるんでいる場所も目立ってきた。
上野越に着くとB班が鷹取山に向かって出発する頃であった。



A班が揃うのを待って我々も鷹取山に向かった。鷹取山は上野越から西に延びた尾根の突端にあって、民謡「黒田武士」で有名な母里太平衛の居城跡だそうだ。
居城跡とあって平らに切り開かれた広場があり、石垣の遺構が残っていた。
また、山頂を切り開いた場所だけに要塞といっても相応しい地形にあり、眼下に遠賀川が広がり、背後には福智山が盾となっているようであった。


手前は八丁、福智山は黒い岩様のものがある方である。


再び上野越まで戻り、全員20名揃って上野峡の登山口を目指して下山となった。
沢沿いのゴロ石を縫って下降となり、途中虎尾桜、源平桜への分岐も確認して、上野登山口に15時前、無事下山した。
今日は、8時30分頃から歩き始めて約6時間30分の楽しい山歩きであった。
白銀の世界とまでは行かなかったが、九州自然歩道の素晴しさを味わうには十分の尺岳から福智山の歩きであった。
下山後は、「直方いこいの村」の温泉で体を温め、疲れを癒した。
今日もまた仲間と自然に感謝した山行となった。

今年38回目の山行である。昨年からすると12回少ないが、環境が変わったことを考えれば良く登った方であろう。
今回の福智山を始め、今年初めて登った山行は大崩山、伯耆大山など14回であった。
良き仲間に恵まれてこその山行であり、沢山の仲間に感謝する次第である。
来年も楽しい山行が出来るよう健康管理をしっかりやって行きたいと思っている。

帰路のバスは、いつものように酒盛りとなったが、これまでの学習効果が出て適度の酔いで盛り上がった。これも欠かせない山行の一部である。




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