濃飛樹脂軌道

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EV急速充電器普及のネックは低圧受電?!

2019-02-28 04:32:22 | 電気自動車
電気自動車乗りになって早1年。電気技術者でもある手前、走る蓄電池として最適のソリューションも考えさせられる立場です(笑)

現在日本各地にEV急速充電器が設置されてきましたが、その大半は出力50kW未満です…なぜだか原因はわかりますか?

答えは柱上変圧器や配電線の重量による低圧受電の限界。
電力会社の低圧受電許可は最大49kWです!
30kVAの変圧器を2台設置して得られる動力変圧容量はV結線として52kWまで、余裕を見て49kW。
電線の太さも電流150Aとすれば最低100sq(mm2)、これが問題です。
それだから50kW以上の電力が必要な事業場は高圧受電設備を構内に設け、6600Vの危険な高圧電力を使うために保安規定の作成や電気主任技術者の選任が必要になります!
店舗や工場などそれなりに収入が見込めればまだしも、EV充電器は設置費回の見込みなどあまりなく、高圧受電設備設置を避けているのです!急速充電器の普及を妨げている一因

唯一奮闘しているのがアメリカのEVベンチャー企業・テスラ社のスーパーチャージャー。岐阜羽島で見たテスラ充電ステーションは高圧受電設備と120kWスーパーチャージャー4連で圧巻!他車が充電中でも大概待たされません。
日本ではこの手の充電ステーションがあまり見られません…日産販売店の44kW急速充電器3連が関の山。

自分の考えるEVソリューションは自宅ソーラーとのセットが基本…ただCHAdeMO規格は急速充電もV2Hもokだから注目しました。
もしテスラ車がCHAdeMO機能を搭載してV2Hにも対応すれば購入検討に入れますが現状それがないのが残念。FIT難民にテスラの選択肢はありません!
※FIT難民はアイミーブ・リーフ・e-NV200を買います。

日本のCHAdeMO急速充電ステーションも51kW以上の急速充電規格[CHAdeMO2]が本格普及すれば東光高岳やニチコンなど高圧設備製造メーカーが受電設備一体型の充電器を出してくるでしょう…それに期待します。
テスラ車が本格的に日本普及する前にCHAdeMO勢もテスラ車対抗策を実施して欲しいです、むしろそうしないとソーラーFIT難民を救済できません!
充電も放電も自由自在なCHAdeMOにこそ将来のエネルギー革命の使命があるのですから!!


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