貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

アプライト

2024-05-11 09:20:40 | 国産鉱物

は?そんな名前の石あったか? ピアノか?
と調べたら鉱物名ではなく岩石名でした。
《ほとんど有色鉱物を含まない細粒の火成岩。花崗岩と鉱物組成が似ているために、半花崗岩ともいう。》
流紋岩マグマが花崗岩になる前に固化したもの。花崗岩はある程度の温度のままじっくりと結晶が形成されたものだけど、アプライトはその途中で冷えて固まったもの。つまりは「半生花崗岩」ですな。「生焼け」でもいいかも。(キモい表現) 流紋岩マグマが地上近くで急激に冷えると球顆流紋岩とかオプシディアンとかができる。それらと花崗岩との中間的形態ということでしょうか。

比企郡小川町木呂子産。
地質系の人ならよく知っているのだろうけど、一般石沼民は知らないんじゃないかな。商品になっているのを初めて見た。商品にする方も変わっているだろうし買う方も変わっているのかもしれない。

花崗岩になりかけらしく、どろりとしている。

一部は小さな結晶がきらきらと。石英、長石、雲母ということでしょうかね。



こんな脈状の構造も。鉱物間のせめぎ合いみたいなものを感じさせて面白い。




美しい石、珍しい石というわけではないけど、岩石・鉱物というものの一つの姿として、味があります。「アプライトって知ってる?」とか言って人をおどかすのもいいかも。(悪趣味)


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