お正月早々、いろいろといろいろですが……
リン酸塩を離れて。ヴェゼリアイトが銅だったので、銅系統のややレア石を。
Krohnkite。o はウムラウト付きで、原音はエとオの中間。クレンカイト、クレンケ石。そんな発音、英語にも日本語にもないから仕方ないね。「ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い」(古いっつうの) 名前の由来は原産地チリで活動したドイツ人学者ヨハン・クレンケ(1832-1915)から。
組成は Na2Cu2+(SO4)2・2H2O。数ある銅の硫酸塩鉱物の一つ。カルカンサイト Cu(SO4)・5H2O にナトリウムが加わった感じ。銅鉱床の二次鉱物。
鮮やかなライトブルーで知られる。水溶性がある。単斜晶系。新発見鉱物という記述もネットにはあるがそうではない。
石集めを始めた頃、セルフクリエイションさんの「オーナーズコレクション」でえらく鮮烈なライトブルーの、えらく高価な標本があったのが印象に残って、その後どっかで出ないかなと思っていたけれど、まあ出ない。ようやく過日、エヌズさんで小片が出た。高かったけど、これを逃したらもう出ないかなと思ってキヨミズった。
左右18ミリくらい。原産地の Chuquicamata鉱山産。チュキカマタ鉱山はチリ北部にある世界最大の露天掘り銅山。
色としてはシアノトリカイトに近いかな。明るくて、しかも透明度がある。美しい。
溶かさないようにしなければ。
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