レア鉱物を集めるなんて、知識やノウハウや資金のないあちきにはちいと無理。ルーペサイズなんて老眼じゃ見えないしね。
けれど、ちょいレアでお手頃のものがあると、どんな色や質感なんだろうと買ってみたくなる。そんなものをいくつか。
まずはトリフィライト。夕星庵さんでカットルースがお安く出ていた。
Triphylite。LiFe2+PO4。斜方晶系。
リン酸塩鉱物はアパタイト、フォスフォフィライト、ヴィヴィアナイト、ベゼリアイト、ワーベライトなど美形揃い。こちら。しかもリチウム。素姓的には俄然興味が湧く。
1834年にフックスにより命名。当初は鉄・リチウム・マンガンの「3つ」を含むと考えられたためこの名が付けられたが、マンガンのものはリチオフィライトあるいはリシオフィライト Lithiophilite LiMn2+PO4 として別鉱物となった。もっともこの2つは同形で固溶体をなすから、3つ含むが間違いというわけではない。ややこしい。ちなみに同じリン酸塩鉱物でトリプライトというのもあってさらにややこしい。(話をややこしくするな)
リチオフィライトはオレンジの石でパワーストーンとして一部で人気らしい。トリフィライトの方は、mindat さんも「ブラウン・グリーン、明るいグリーン・グレイ、ブルー・グレイにも見える。透過光では透明からペール・イエロー」と訳の分からんことを言っている。
しかしまったくその通りで、こやつ、何色かわからない。カットのせいもあって、シャンペンゴールドとか緑とかが見える。時折青もちらつく。多色性=方向変色があるということか。
アキシナイトとかアンダル―サイトとかもちょっとこんな感じですね。
こういう「何色かわからない」というのは好みでして、実にいいです。
ちなみにトリフィライト/リチオフィライトの Fe が Al になると、アンブリゴナイト/モンテブラサイト=LiAl(PO4)(F,OH)となる。へえ。
(へえ、で終わるのか?)
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