貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

アクアプレーズ

2024-03-10 09:09:46 | 単品

うううむ、意外。素晴らしい。

しかし写真になかなか写らないんだよねえ、こういう微妙な光は。




アクアプレーズ。ミネラルクエストさんより。いつもお安くてありがたい。
水色系のカルセドニー。色合いはクロムに起因するらしい。別に「クロム・カルセドニー」という商品もあちこちにある。まあ野名ですから。

玉髄、カルセドニー、瑪瑙、アゲート、ジャスパー……まあどれも微晶質シリカですわな。はっきりした定義はない。鉱物学的にはカルセドニーで一括。発色物質がイオン化しているか否かという区別は存在しないらしい。こちら
このカルセドニーないしアゲートというのは、しばしば模様がすごかったりするけど、石の質感というのがもう一つのような気がして、ううむという感じだったのです。
しかしこれはとてもいい。同じ「ほぼ透明」の水晶、長石、翡翠なんかに比べると確かに質感が淡泊だけれど、その軽さと淡ーい色彩がマッチして、不思議な美しさを醸し出しているように思えます。うっとり。

アクアプレーズは、「2016年に米国宝石学会で宝石として紹介された新しい石」とのこと。こちら。名前は緑色の玉髄「クリソプレーズ」をもじったらしい。クリソは「金色」、プレーズは「韮葱」の古ギリシャ語から。あらこれ前にも書いてるね。アクアはラテン語の「水」で折衷語になっちゃうし、「水の葱」じゃ変。もちっとポエティックな名前なかったのかね。
クリソプレーズはニッケルによる発色とされていて、明るい黄緑。あちきはニッケル系の色があんまり趣味ではない。クロムで発色する石はいろいろあって、どれもなかなかいい色に感じる。
色というのは微妙なもので、近い色でも少しの違いで好みに合ったり合わなかったりする。不思議。


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