貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

アキシナイト(斧石)

2021-12-05 13:16:51 | 単品

この駄文ブログもいよいよ佳境に差し掛かってまいりました。(何だよそれw 終わりか?)

「おのいし」とも「ふせき」とも読む。まさしく斧のような形をしていることが多い。「ふせき」じゃあわかりにくいですよね。
組成は Ca2(Mn,Fe,Mg)Al2BO3[Si4O12]OH、あるいは (Ca,Fe2+,Mn2+,Mg)3Al2BSi4O15(OH)。アルミ中心のケイ酸塩鉱物だけれど、硼酸と水酸基を含む。コーネルピン( (Mg,Fe2+)4(Al,Fe3+)6(SiO4,BO4)5(O,OH)2)とちょっと似ている。
与党六環派(サイクロ)で、ベリル、トルマリン、アイオライト、スギライトと同派。なのね、知らなかった。

斧石はグループ名で、鉄斧石、マンガン斧石、マグネシウム斧石、よくわからんけどマンガンが多いのにマンガン斧石ではないチンゼン斧石(おいw)の4種類がある。だいたい流通しているのは鉄斧石。
色は茶色系、紫系、赤系など様々。マグネシウム斧石には青のものもあるらしい。方向変色(多色性)がしばしば見られ、電球色ライトで光源変色したり蛍光するものもある。多彩ですなあ。
いや、ほんとに知らなかったのです。ああ、斧の形ね、くらいでスルーしていた。ところが、セルフクリエーションさんのサイトで、「多色性がある」という説明を見て、そして一部分が妖しげに赤く光る写真を見て、はて?と思い、買ってみた。
普通の光では赤茶色というか、何とも形容しがたい色。それも美しい。
方向を変えると、確かに一部で色が変わる。

で、強い光だとどうなるかと例のごとく試してみて、びっくり仰天。The Stone of WAKOU さん販売のこの「下から照明」は偉大です。
紫、オレンジ、褐色……いろいろに揺らめく。
強い透過光では、青や緑や黄色も見える。さらに光を強めると橙、赤まで出る。
動画を撮ってみたけれど、あまり微細な色変化は写らない。あきまへんな。
普通の写真だと、多少はわかる。やけくそでたくさん貼る。












実際の見た目はもっとすごい。まあ、実に不思議な色です。
前にアンダルサイトのカラーチェンジ(透過光・方向変色)を載せましたけれど、こっちのほうがすごいかもしれない。
なんでこんなことが起こるのでしょう。結晶のゆがみ? だけどこんなに多くの色が出るのは、解せない。
すっきりした斧の形でもう少し薄手の石もあります。それでもこういうふうになるのかはわかりません。少し形は変だけど厚みのある石を選んだのがよかったのかもしれない。

いやいや、いい石ですねえ。あちき好み。どうもこういう「何色かよくわからん」石が好きみたいです。(本人と同じだね)


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