貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

九角柱だと?

2021-10-01 18:12:50 | 単品

ショール。ブラックトルマリン。鉄電気石。NaFe3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4。サイクロケイ酸塩鉱物。
トルマリンは圧力を掛けたり熱を加えたりすると放電する。だから電気石。何なんですかね、それ。
水につけても電子を出すという話もある。だったらなめればびりびりとして電子がもらえるのかな。(電子もらってどうする?)

ブラックトルマリンは、比較的安いせいか、電子放出が多いのか、人気があるらしく、某老舗石屋さんでは、でかい金属バケツにたんまり入っていて、グラム売りをしていた。たぶんどっさり買っていく人がいるのでしょう。
これは5センチほどの両錐結晶。バケツの中から形が整っているのを選んだ。「一つかよ」という顔はされなかった。と思う。1000円ちょっと。チベット産とのこと。

で、家に帰ってよく見てみると、結晶側面がやけにたくさんある。
一所懸命エッジと面を数えた。
「エッジは九つ」「面も……九つ」(同じ数だよどうやったって。あほだね)
「……九つだと?」
六角柱というのはよくあるけど、九角柱なんてあるのかよ。何だよこれ。

ネットで探したけど九角柱に関しての記事は見つからない。
使えない文系頭で(自覚してるんだ)つらつら解析した。三角柱の角を、すっぱり切ると六角。(切ったわけじゃないと思うよ)
その六つのうちの三つに、山形を付ける。そうすると6に3足して9。なるほど。

ただそれが、かなり不規則。最初に六角になるところで、大きい面と小さい面が交互にできていて、大きい面・小さい面の中でもかなり大小の差がある。
で、よしゃいいのに、その小さい面のほうに、山形が増設されている。もともと小さい面なのに、さらに増設面ができたので余計小さくなる。その増設面にも大小がある。だから図よりずっと歪でわかりにくい。

どうしてこんなことができるんだろう。こういうふうになろうと分子たちが相談するのか(しないと思う)、誰かが命令しているのか(誰だよ)、電気的ななんちゃらかんちゃらなのか(何だよそれ)。
まあ、狭い都会に人がひしめき合うと高層ビルができるようなものか。

結晶というのは不思議でしょうがない。何で同じ石でもあれこれ違う姿を取るのか。「偶然だよ」で終わらせる態度をあちきはあまり好まない。そう言い出せば人間も偶然、お前も偶然、ただそれだけ。まあそれでいいならいいけど。(なんか力んでるな)

面白い結晶だし、縦の条線が入って黒光りするのもきれいだし、あちきは愛着しているのです、びりびり。(なめるなー)


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