貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

ムーンストーンはカボッションがお薦め

2022-02-11 18:43:34 | 単品

どうもムーンストーンのプチ沼にはまったみたいで。(今っぽい表現じゃん)

ムーンストーンと名が付くものをいくつか買ったのですけど、その範囲で感じたことをちょっと。まだ経験も少ないので不確かですけど。

①カボッションあるいはラウンドのほうがアデュラレッセンスがはっきりと出る
②透明度が高いほうが深い部分まで光が届き美しさも増す
③細長いカボッションのほうが光の面積が多い
④面カットだと無色の面が出る

①は、普通の凸レンズを考えていただければわかりやすいかと。いろんな所からの光が下の方に集まるわけですね。で、輝きも強くなる。

②透明だと深い所の層に光が届いて、
・レンズの集光効果が強まって反射光が強くなる
・光や視点の角度によるブレが大きくなる(光が揺れる)
・拡大や歪みが生じる
・右目と左目で光の姿が異なる
・複数の層の反射が加味される?

右目と左目で光の姿が異なるって、面白いです。光の場所を脳が判断できない。だから幻のような感じがする。
複数層の反射というのは、たぶんあるんじゃないかな。いくつか挙げた「オーロラ」動画を見ていただけると、たぶん横っちょの方の層のせいで、赤や金色の輝きがきらめく。まあよほど光や視点を変えないと見えないものですけど。ラブラドライト系で、青とピンクないしオレンジが出るというのも、発光する層が違うのではないかと思うのです。で、それが微妙に混じり合う。
もっともムーンストーンというのは、月のような白い半透明の石が本来なのかもしれませんけど。

③は細長ければ、当然光の部分も細長くなって、たくさん見えるということ。単純な理屈です。

④は、面カットの場合、何と言いましたっけ、正面の面に大きく光が出るように加工されている。だから美しいと言えば美しいのですけど、別の面ではそれが出ないことがあるし、光が揺れる感じが少し薄れる。まあ好きずきですけど。

     *     *     *

実は、内緒の話ですが(書いたら内緒じゃねえよw) ブレスレットも一つ買ったのです。(おいおい) いや、カミさんがするかなと思って。(いいよ言い訳は)
ブレスレットというのは、ビーズですね。丸玉。
ところが、丸玉だと、方向が合わないとアデュラレッセンスが見えないんですね。
カボッションの場合、ある程度方向に幅がある。でも球だとそれが限定される。
だから、例えば20個のビーズのブレスでも、着けて見た時、青い光が見えるのは、2個とか3個。場合によっては0個という時もある。全部の玉が光っているなんてことはない。
「もう少し見えねえかな」などと電車の中で玉をぐりぐりと動かしているなんて図はあまりよろしいものではない。(自分で着けてるじゃんw)
ちょっと不満だったけど、まあ考えてみれば、時折ちらっと輝くのがいいのかもしれない。全部がきらきらだと少し派手すぎる。2、3個というのが奥ゆかしくていいのかな、と。そう言えば「奥ゆかしい」などという言葉、最近聞かないですね。がんがん自己主張するのがいいという時代なのでしょうか。奥ゆかしい女性(やめとけ)
あるいは、腕に着けてみて、今日は何個光っているかな、と楽しみにする。それで運勢を判じて、今日は5つも光ってるからいいことがありそう、とか、今日は0だからダメな日とか。(そんなことするかよw)
まあ、買われる人はそのことはご承知置きください。(石屋かよ) でもいいですよ。きらりと青い光が見えると陶然とする。(ちとジジイの弁とは思えない)
ダイヤモンドなんかだってね、のべつまくなしに輝いているのは野暮でね、時折すごい煌めきが見えるというのがいいのですよ。個人の感想です。(ダイヤなんて見たことないんじゃないの?)

と、プチ沼にはまった者の、ムーンストーンへの「オマージュ」でした。
なんか最近、色が変わらないと面白くない、みたいな感じになっていて、少しよろしくないかななんて感じもするんですけど。(いいも悪いもないでしょw)

おまけ。
ムーンストーンの原石。

これもまた神秘的な美しさ。
でも光の幻を味わうならやっぱりカボッションですかね。


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