貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

アフガナイト

2021-12-11 21:07:11 | 単品

少しばかりレアストーンかもしれない。
アフガナイト。テクト-アルミノ珪酸塩鉱物、与党立体派ね。
(Na,Ca,K)8(Si,Al)12O24(SO4,Cl,CO3)3・H2O
あるいは((Na,K)22Ca10(Si24Al24)O96(SO4)6Cl6) だとか(何か全然違くね?)。
与党ケイ酸塩鉱物のくせに、硫酸基や炭酸基、ハロゲンを含む。実に複雑で正体の怪しい組成。お前は半分野党か?
準長石(何だよそれ)の一種で、そこはソーダライトグループと同じだけど、カンクリナイト(灰霞石←これ何と読むんでしょう)グループに属する。まあ、テクトですから、ネット状立体構造ということなのでしょう。だから複雑なのか。
色は無色から青色で、青は硫黄によるもの、らしい。
蛍光鉱物としても有名でピンクやオレンジに発光する。

美しい明るく強い青です。



透過光だとまた味わいの違う青。少しアウインの青に通じるところがあるかも。

UVライトを当てると鮮やかなピンクに発光します。

貧石価格を少しオーバーしたけど、これだけのものが6000円というのは、いい買い物だったかもしれない。

実は2021年9月2日に、東京国際ミネラルフェアでアフガンブラザーズさんというお店で買ったもの。
コロナ下で、2年ぶりに、入場制限を付しながら開催された。
で、その前日は、アフガンから米軍が撤退し、新政権ができた日。
そんな日にアフガナイトを買ってしまった。

石にいろいろな意味を付すのはあまり好まない。個人的な思い出も、石をめぐる歴史なんかも、なくていい。いいものであれ悪いものであれ。
石は石。その美は美。ただそれだけであってほしい。人間くさくないのがいい。
けれどこれには若干のもやもやした思いが付随してしまった。

国際政治や人道的諸問題はもちろんのことだけど、アフガニスタンはラピスラズリを始めいろいろと美しい鉱物が出るところ。もうそれも終わりかなあ、とも。あるいは支援を装った某国が禿鷹のようにしゃぶり尽くすか。

まああちきごときがいろんな事を思ったところでどうにもならない。
そういう雑音を振り捨てて、この美しい青を一途に愛でることにしましょう。


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