貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

変なフローライト ①変な塔

2021-10-08 20:41:43 | 単品

何かこの頃フローライトがすごく出回ってませんか。それとも以前からなんでしょうか。
きれいな結晶のものがあちこちで売られている。でも結構高い。貧老にはなかなか手が出ない。

フローライトというのは、すごい。
何せ、野党急進派の最大勢力。
CaF2。これだけ。
単純。珪素も酸素もない。これってすごいことでしょ。なんせ地殻で最も多い2つをスルーしている。
「フッ素は地殻の平均的な岩石の中ではケイ素の500分の1、海水中では塩素の1万分の1程度しか存在しない」とのこと。
それでいて、あちこちで採れ、透き通っていて、いろいろな色がある。トルマリンやカルサイトも色はいろいろだけど、単純な透明石でこれだけ色があるのはあまりないんじゃないかな。さらに蛍光したりもする。
すごい。(そればっか言ってるな)

フローライトのコレクターというのはたくさんいるようで(たとえばこんなサイト)、まあ、その愛情たるや恐るべきもので、あちきなんかが何かを言う資格はない。資格はないけど、何かを言ってはいけないということはない。(うるさいね)
美しい結晶ものなんかないから、「変なもの」路線で行く。

(なげーな、おい)
これは、25センチくらいある六角柱。つか塔ですな。2000円もしなかった。何だいこれは、と思わずぽちっとしてしまった。誠安天然石さんというお店。
全体は茶色がかった黄色。ところどころに紫の帯がある。光を当てながらいろいろな方向に向けると、色がころころと変わる。紫や茶色が消えたり、黄金色や虹色に光ったり。美しいとまで言えるかどうかはともかく、なかなか不思議でいいです。
しかしつらつら思うに、これだけの塔が取り出せるというのは、原石はどのくらい大きかったのか。色の層はたぶん水平方向にできるものでしょうから、少なくとも25センチほどの厚さの透明な原石があったということになると思うのです。
どんなものだったのか。こういうものがどれくらい採れたのか。いやそもそもこんな塔をどうして作ろうと思い立ったのか。
わからん。


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