丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

ゴスペルのゴ

2012年08月04日 | ゴスペル
 今日はリハーサルでした。出来は衝撃的にボロボロで、ちょっと明日の本番が不安になってきました(汗)。それに加えて、アルトの一人が急な仕事で参加できないことが判明。大所帯ならともかく、十人前後で動いているクワイアですから、一人欠席は大きい……(涙)。このステージを最後に引退するメンバーも一人いて、先行き不安な材料ばかりが目の前にずらりと並んでいるのでございまする。

 それはそうと、リハーサルを見学していたチビ子の証言。
「後ろの席でリハを観てた親子の会話がおかしかってん。子供が『ゴスペルって何?』って聞いてんけど、お母さんが『あかぺらって奴やろ』って答えててん。絶対あの親子、ハモネプかなんかと間違ってるわ。よっぽど後ろ向いて訂正したろかと思ったけど、失礼かなと思ってヤメタ」

 ……そうなんですよ。ゴスペル=ア・カペラだと思っている人がすごく多いんだなぁ。ア・カペラの別名だと思っている節もある。ついでにそういう人はたいていア・カペラじゃなくてアカ・ペラだと思っているという話もありますが……。
 これは男性ア・カペラユニットのゴスペラーズの影響だな、きっと。

 違う、違う、ちが~~~~~う! それは大間違いだじょ~~!

 という訳で、ゴスペルのゴを説明いたしましょう! 

 ゴスペルはアメリカの黒人教会で歌われている讃美歌がルーツで、ゴスペルは『God spell』、神の言葉、良い知らせ、Good Newsという意味合いを持ちます。今でこそゴスペルのバリエーションも色々ありますが、本来はフルバンドでの伴奏で歌います。現在のようなフルバンド演奏が始まったのは1930年代で、比較的新しい音楽ともいえます。元が黒人霊歌ですので、ジャズやブルースと言ったブラックミュージックの要素をたくさん含んでいます。ゴスペルの歌詞には神様への愛、賛美、祈りが書かれており、ネガティブな内容の歌詞はありません。
 ゴスペルはトラディショナルと、モダン・コンテンポラリィという二種類があります。トラディショナルというのは、元々讃美歌として歌われていた歌をゴスペル風にアレンジしたモノ。モダン・コンテンポラリィというジャンルは文字通り近年の作曲家によって書かれたゴスペルソングです。アメリカで最大の音楽アワード、グラミー賞の中にもゴスペル部門があり、アメリカでは大変有名なモダン・コンテンポラリィのライターやシンガーがいます。もっとも日本で取り上げられることはまずありませんが……。

 という訳で、ゴスペル=ア・カペラではありませんのよ。


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