丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

他人は他人

2010年01月25日 | 四方山話
 とかく他人の考えている事とは理解するのが難しい。この人はこんな人で、こんな風に考える傾向があるとか、こんな事をしちゃう人だとか、そろそろこういう事になりそうな時期だなとか、ある程度予測したり推測したりする事は出来る。でもそれはいわば過去の実績から予測しているだけで、理解などと言うものではない。
 
 普段、出来るだけ他人の価値観や考え方を大事にしようとは思っている。よっぽどでない限りは他人の考えを否定しないように自分に言い聞かせている。だから「どうしたらいいと思う?」なんて質問にはなるべく具体的な答えを出さないようにしているのだが……。

 あんまりにも自分とはかけ離れた考え方・価値観の人というのはなかなか受け入れるのが難しい。それこそ推測は出来ても、共感や理解というのはお手上げだ。ついつい、「なんでやね~ん!」とつっこみたくなってしまう。ひどい時には「……こりゃ、どないしょうもないな」なんて感じてしまう。
 そしてしみじみ思うのだ。

「所詮、他人は他人。他人を理解できるなんて思ってはいかんのよ。そんなおこがましい……」

 巷では「勝間和代VS香山リカ」なんて構図が流行っている。あの二人の論争もいつまで立っても折り合うところがない。全く違う価値観の二人が、お互いの価値観を否定し合っているのだから、折り合うはずもないとは思うけど……。香山リカなんて精神科の医者だというのに、あのムキになり方は思わず失笑してしまう。精神科の基本姿勢って、傾聴とか受容じゃなかったかしらん。いやいや、もはやそういうレベルの話ではなく……。
 ねえ、お姉さん方。所詮、他人は他人ですよ。

 そんな諦めモードになりながらも、どこかで諦めきれない自分がいるのも確か。そういう時には自分にこう言い聞かせてみる。

「馬には乗ってみよ。人には添ってみよ」

 さてさて、いつかは理解できるものだろうか……。やっぱ、修行ですかね。


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