丘を越えて~高遠響と申します~

ようおこし!まあ、あがんなはれ。仕事、趣味、子供、短編小説、なんでもありまっせ。好きなモン読んどくなはれ。

恋は神代の昔から

2008年04月13日 | 四方山話
 二つの恋の話を聞いた。どちらも現実の、少しばかり面識のある人の話。一つはこれから発展していきそうな恋。もう一つは、この世では叶わなかった悲恋。

 この世には恋愛体質と非恋愛体質があると思う。私は悲しいかな後者で、激しい恋愛というのをしたことがない。どうしようもないリアリストなものだから、恋愛にどっぷりのめりこむ事はなかった。どちらかというと、恋愛関係になるまでの工程を楽しむという、かなり質の悪い方だったかもしれない(笑)。
 人間というものは自分にない物を求めるもので、こんな私だからこそ、古典的な悲恋とか純愛の話が好きなのだろう。でなきゃ「薔薇の紋章」なんかも書かないわな(笑)。

 しかし、現実に悲恋を経験してしまった人にとっては、その経緯はたまらなくつらいものであるに違いない。自分の人生を懸けて、命を懸けて愛した人との別れというのは自分から生きる気力を奪ってしまう。恋人を失った時に、自分の人生も終わったのだと思えるほどの深い愛情。
 創作ではよくありがちなベタな話でも、実際にそんな事を目の当たりにすると、言葉を失ってしまうものなのだと思った。あまりにも哀しくて、壮絶で。「……哀しいなぁ」そんな月並みな、つまらない言葉しか出てこない。自分のボキャブラリーのなさに嫌気がさす。

 悲恋の話を聞いた日の夜、これからの恋の話を聞いた。この、生まれたての恋の行方を祈らずにはいられない。
 どうか、ゆっくりと時間をかけて、二人で温めて育てて下さい。短い時間で燃え尽きないように、種火のように小さい炎でいいから、二人の手の中で守って行ってください。どうか、風や雨に消されないように。


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3 コメント

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春ですね~ (弥勒)
2008-04-13 13:58:19
恋のお話と聞くと、春なんだなぁって思います。

片想いが妄想に走り自爆というイタイ過去がある私は、
不器用な恋愛体質かもしれませんね。(笑)

駆け引きができる人って、頭がいいのだなぁって。

ちえぞーさんの前世中国人説、にツッコミを入れたい私。
もしかして、フランス人chiezoh.de.kibonnu公爵夫人とか。
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言葉なきもの (カミュ)
2008-04-13 23:46:08
「恋愛」うまくいくといいですね。人生の折り返し地点にまだ到達してませんが、人生において人を愛するという経験は実は少なく、そこらへんに落ちてるものじゃないと確信しています。だからこそ神々しく輝いているんだと思う。悲恋は言葉にできないものだと思います。「哀しいな」これだけで十分なくらいだと感じますよ。やたら饒舌に語る悲恋はどうも合点がいかない気がします。どうでしょう?ひとえに、恋愛は言葉なきものじゃないでしょうか。
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それでも恋は恋♪ (ちえぞー)
2008-04-14 00:52:15
>弥勒さま
フランス人ではなさそうですよ。ヨーロッパならイタリアだな、きっと(笑)。カンツォーネを歌いながら、オネイチャンを口説きまくっていた莫迦男(爆)。

>カミュさま
そう!言葉は嘘つきなのです。「スキスキ・アイシテル」なんて軽々しく言われるほど、嘘に聞こえてしょうがない(笑)。
言葉にならないほどの深い想いこそが、大切なんですよね。きっと。
……あんまり追求せんとこ(笑)。自分の薄情さが浮き立ってしまう。
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