4月15日夕方
[循環器疾患における低侵襲治療]というテーマで、
神戸心血管治療研究会が神戸メリケンパーク
オリエンタルホテルで開催されました。
特別講演1:大動脈弁、僧帽弁疾患に対する
低侵襲治療 TAVIを含めて
榊原記念病院循環器内科副部長CCU室長 桃原哲也先生
特別講演2:心臓血管外科領域における低侵襲
手術の現状と将来 TEVAR とTAVIに未来を担えるか
大阪大学心臓血管外科准教授 倉谷徹先生
桃原先生からのご発表は
僧帽弁狭窄症へのPTMC症例の中長期成績について
手術回避率 85-80%/15年―20年(年間20例のMSへのPTMCの自験)
特に最終MVA>1.5cm2 を稼げることが長期予後規定
TAVIについては
PARTNER研究(TAVIに関する知見(昨年NEJM 2010 263 1597)
Entry: severe AS(>mean 40mmHg, AVA<0.8cm2, NYHA III-IV 90%)
初期成功(TF/TA) 88-87% 死亡 27-45%, stroke 6-9%
手術不能例でのTAVIと非手術例の検討
1年以内の死亡 (30.7%,50.7%)
主に先日行われたACCでのAVRとTAVIのmoderate ARは
退院時1年後で割合head to headの比較 遠隔期死亡に差はない
という内容でした
続く倉谷先生からのご発表は
TEVAR(大動脈内ステントグラフト挿入術)
対象:AAD type B
そでつきグラフトの開発で上行弓部置換術も可能であること、
周術時期死亡0-16%(stroke 3%)
手術死 30-40%(rupture 20%)であるのでraseonableである成績
合併症としてはマヒ2%、梗塞3%
という内容の講演がありました。
当院からも心臓血管外科、循環器内科医師が講演を
公聴に参りました。