兵庫県立はりま姫路総合医療センター循環器内科のBlog

2010年11月1日から当科の活動を公表しています。はり姫が2022年5月に開院してから2年を迎えました。

2011.01.31 第13回 学術講演会

2011-01-31 | 報告
第13回 学術講演会 として、

大阪大学の 坂口太一先生にご来院いただいて

日本の心臓移植と人工心臓の臨床を事例とともに
プレゼンする

という演題名のもと、心臓移植と人工心臓の現況に
関するご講演を拝聴させていただきました。
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2011.01.29 第9回 播但心不全研究会

2011-01-30 | 研究会
第9回 播但心不全研究会 が開催されました。

まず症例報告が3例、引き続いて、自治医大の百村伸一先生
より、「睡眠時無呼吸を合併する心不全のマネージメント」
と題したご講演がありました。

当院からは、大石医師が

「治療に難渋した術後収縮性心膜炎の1症例」を提示しました。



メインのご講演では、昨年末に策定された睡眠時無呼吸
症候群(SAS)ガイドラインのお話、今後の問題点のお話 (CPAP
or ASV)等、大変興味深い内容を拝聴することができました。

ASVの奏功する症例、しない症例はある程度の層別化は
可能なはずですが、まだまだそこまでは至っておらず、
どの研究会においても、当たり前のことかもしれませんが、
奏功例の発表にとどまっているという印象があります。

現実的には困難なのかもしれませんが、血行動態が破綻
した症例などで検討できれば、より高度な治療が可能に
なろうかと思われます。今後も多くの知見が待たれる領域です。

睡眠時無呼吸症候群と一概にいわれますが、
いわゆるMetsなどが関与する生活習慣病としてのOSAS
(閉塞型SAS), また心不全自体の重症化がCSAS(中枢性SAS)を
引き起こすことという概念が再度力説されました。

重症心不全のSASは特に循環器領域ではまだまだこれから
介入していく分野です。

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2011.01.29 日本内科学会 専門医部会教育セミナー

2011-01-29 | 研究会
日本内科学会 総合内科専門医(近畿支部)主催の 
専門医部会教育セミナーが、29日 梅田スカイビル
タワーウエストで開催されました。

今回のテーマは

高齢者内科疾患診療の最前線

でした。

高齢者では症状が明瞭に現れにくいことが発見を遅く
していること、われわれがなじみのある心不全などは
拡張不全の病態が見られることなどが解説されました。

今回の内容は、日本内科学会雑誌に専門医部会の報告と
して掲載される予定(時期未定)です。

高齢者内科疾患診療の最前線

■司会
北野病院循環器内科 猪子 森明
   同 腎臓内科 塚本 達雄
■講演
「高齢者の心不全」 
北野病院循環器内科 猪子 森明

「高齢者の腎機能、腎不全」
北野病院腎臓内科 塚本 達雄

「高齢者の誤嚥、誤嚥性肺炎」
西神戸医療センター呼吸器内科 松本 正孝

「高齢者の消化管出血の特徴とその予防」
北野病院消化器内科 高 忠之

「高齢者の脳血管障害、認知症」
北野病院神経内科 尾崎 彰彦

特別講演 「高齢者診療のコツ」
北野病院総合内科 田中 まゆみ


なお、前回の専門医部会の報告(睡眠時無呼吸症候群)
は、今春の日内科会雑誌に収載予定となっております。

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2011.01.27 大阪木曜カンファランス

2011-01-27 | 研究会
本日、神戸市立医療センター中央市民病院にて、

上記研究会が開催されました。

当院からは、

神戸市立医療センター中央市民病院のOBでもある大石医師が、

「右心不全の管理に難渋した術後収縮性心外膜炎の一例」 

と題して症例発表を行いました。


発表は収縮性心膜炎で、心膜剥離後も右心不全を繰り返し、
DOA, DOBで効果なく、ミルリノンを使ってみたところ、
ようやく奏功した症例でした。

参加されていた先生方から大変ありがたいコメントを
いただきました。

収縮性心膜炎は左室の病気であると認識する必要があり、
左室周囲の心膜を剥離することが重要である。その為には
左開胸でのアプローチが良いだろうとのことでした。
確かに本症例では、三尖弁形成術も予定しておりましたので、
正中切開で心膜剥離術を施行していただいております。

術後に左室後壁側の著明な心膜肥厚が残存しており、血行
動態に影響を与えている可能性は否定できません。

大変勉強になりました。


最後に大石医師は、参加者と病院を一回り見学した回った
そうです。

彼自身が以前に研修した病院であることもあり、数名の
知り合いともすれ違ったようで、非常に懐かしく、半年後に
移転することもあって、大変感慨深かったとのことでした。

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2011.01.21 第21回 日本心血管画像動態学会 in 松山

2011-01-24 | 学会
第21回 日本心血管画像動態学会が愛媛県松山市でありました。

http://www.secretariat.ne.jp/jscid2011/overview.html

テーマは各種画像モダリティの協調 です。

当院からは 鳥羽医師が
『心筋虚血の検出におけるCardiac Magnet Resonance(CMR) の有用性』

という題で、軽度の虚血描出としてのCMR T2画像の有用性を
核医学検査と対比してポスター発表をしました。



シンポジウムでは
非侵襲的画像である心臓CT,核医学、心エコー、MRIと
血管内超音波、内視鏡、OCTなどとの協調ということで、
虚血におけるリスク層別化に関するdiscussionがありました。

昨今、虚血評価として外来ですぐに画像検査に向かう傾向があるのですが、

最近のJACC論文では運動負荷で>10メッツ運動可能→虚血イベントは低く
スクリーニングとしては有用であることの再認識と、

中等度リスク患者のスクリーニングとして心臓CT,心臓核医学が有用であること、

高リスクでは治療ターゲット同定としての核医学の有用性

が再認識されました。


姫路から松山は岡山まで新幹線経由で約3時間40分ほどです。
松山の路面電車はレトロな雰囲気を醸し出していました。

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