（株）ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原規歌です。
今日のテーマは
「ある高校生のことば」です。
昨日、受講生Ａさんから
素敵なお話が届きました。
その受講生さんの娘さんは
高校生。
その娘さんが
お母さん（受講生Ａさん）に
こう言ったそうです。
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あの先生は、誰一人
見捨てないんだよ。
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このことばには
次のようなストーリーがあります。
同じ部活の友人Ｂさんは
有能なプレーヤー。
しかし、途中から不登校になり
学校にも部活にも
ばったり来なくなった。
高校最後の試合。
部活の顧問の先生が
声をかけて
この最後の試合で
ベンチに入ることができた。
このことを
一部の保護者や同級生が
面白くないという話を交わしたり
不登校の原因について
いろいろな＜憶測＞が
飛び交っていた。
部活保護者の中では
「Ｂ子さんもお母さんも
顧問がひいきしているから」
などと、
勝手な＜解釈＞が交わされているのを
何度か耳にしていた。
受講生Ａさんは
こうした状況を、娘さんと
話題にしました。
この時、
娘さんが
さらりと言ったのが
冒頭のこのことばです。
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あの先生は、誰一人
見捨てないんだよ。
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このことばを聞いて
Ａさんは、
鳥肌が立ったそうです。
「娘がそう言ったのは
自分が壁にぶち当たったことが
あった時、その先生に
支えてもらったからか、もしれません。」
とおっしゃっていました。
事実は
「不登校の状態にあった
Ｂさんが
顧問の声かけで
最後の試合のベンチに入った。
試合は出ていない。」
それだけ。
解釈は様々。
私たちの会話は
解釈ばかりが飛び交い
それに対し
さらなる解釈を付け加え
それが「真実」であるかのように
おもってしまいます。
人の話なんて
ほとんどが「解釈」「憶測」です。
解釈を話す人に対して
自分の解釈で返してしまうから
トラブルが続出しているのです。
保健室にやってくる子どもたちの
話も、よくよく聞くと
その解釈によって
いろいろな感情をひきだしています。
「きっとこうなんだ」
「私のことをこう思っているに違いない」
「あのことは、たぶんこうなんだ」
事実は１つでも
解釈は無数。
どんな解釈をするかで
引き出される感情が変わる。
保健室コーチングでは
脳科学傾聴を学びます。
自分の状態を整え
ストーリーではなく相手の
文法を聴き取ります。
状態管理をしっかりしていれば
相手の解釈のストーリーに巻き込まれることは
ありません。
話を聴きながら
1つ1つについて
「これは、どんな事実から、そう感じたの？」
と確認したり、
無意識にやっていた
歪曲や一般化に気づくことができる
傾聴方法です。
保健室コーチングでは
相談者の話から
「不幸文法」「思い込み文法」を学び、
その扱い方を学びます。
日常の中でも
私たちは、事実を述べているのか
解釈を述べているのか
自分の中で
しっかりと区分けしながら
話をするとよいかもしれませんね。
それでは
今日も、希望を胸に
すてきな1日を作りましょう！
この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2020年7月30日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。
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