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「遊びの時間は終わりだ!」プーチン

2016-03-25 09:08:08 | ワクワク
Russia Insider:

プーチンから西側エリートたちへ:

「遊びの時間は終わりだ!」


転載元:新時代コスモス さんより

Dmitry Orlov
The, Mar 17, 2016


オリジナル記事:http://russia-insider.com/en/politics/putin-western-elites-playtime-over/ri761
オリジナルの長い記事はClubOrlov blog です。




英語圏に住む人のほとんどが、二、三日前にソチのValdai会議で行われた
プーチン大統領のスピーチを見逃したのではないでしょうか。

たとえ聞くことができたとしても、その内容を読むことまではできなかったの
ではないでしょうか。

そしてスピーチの重要性を見逃したのではないでしょうか。


西側メディアは全力でそれを無視するか、意義を捻じ曲げました。
皆さんがプーチンについて、思ったり思わなかったりすることのいかんに
かかわらず
(ちょうど太陽と月のようなものです。彼はあなたが意見を持つことができる
 ようにするために存在しているのではないのです)

この演説はおそらく、1946年3月5日のチャーチルの「鉄のカーテン」演説
以来の重要な政治的演説でしょうね。



演説でプーチンは突如、ゲームのルールを変えてしまいました。
かつては国際政治のゲームは以下のようにプレイされていました。


政治家が、国家主権という聞こえのいいフィクションを保つために公の場で
声明を出す。

だがそれは、徹底して見世物(ショー)のためであり、国際政治の本質とは
関係のないものであった。

同時に彼らは控室での交渉に従事し、そこで実際的な取り決めが打ち出され
た。

かつて、プーチンはこのゲームを演じていました。
ロシアが平等に扱われるものとだけ期待して。

だがこの希望は露と消え、今回の会議で彼はゲームが終わったと宣言した
のでした。

それはエリート一族や、政治的リーダーたちの頭上を通り越えて、人々に直接
語りかけるという手段で、あからさまに西側のタブーを冒すことだったのです。



1. 
ロシアは今後ゲームはしない。小競り合いについて控え室で交渉することも
しない。


ロシアはしかし、真剣な会話と合意には準備ができている。
それらがもし、集合的な安全保障に役立つのであれば、また公正に根ざして
いて、お互いの立場の利害を考慮に入れているのであれば。


2.
グローバルな集団的安全保障が今、瓦解しようとしている。
もはや国際的安全保障の保証はどこにもない。


それを破壊した存在には名前がある。アメリカ合衆国である。


3.
新世界秩序の建設者たちは失敗した。


彼らが建設したのは砂上の楼閣である。
どのような形の新世界秩序が建設されるかいなかは、単にロシアが決めること
ではない。
だがそれはロシアなしでは、作り得ないものとなるだろう。


4.
社会秩序にイノベーションをもたらす、建設的なアプローチをロシアは好む


だがそうしたイノベーションを探求したり、議論することに反対はしない。
そうしたもののどれでも、もし導入するなら正当化できるものかどうかを検討
する。


5.
アメリカの止むことなく拡大する「カオスの帝国」によって作り出された、
濁った水の中で釣りをするような意図は、ロシアには全くない。


また、ロシア自身の帝国を築く意図も全くない。
(これは不必要なのだから。自国の広大な領土の発展にロシアが抱える
 チャレンジがあるわけなので)
かつてそうだったような世界の救世主役を、ロシアはかって出る意思はない。


6.
自分の姿に似せて、世界を作り変えるという意図はロシアにはない。


だがロシアを、自身の姿に似せて作り変えようとする何者をも、ロシアは許さ
ないだろうし、ロシアは自身を世界から遮断することもない。
ロシアを世界から遮断しようとする何者も、結果何倍も酷い目に会うこと
になるだろう。


7.
カオスが蔓延することを、ロシアは望まない。


戦争も欲しいとも思わない。
戦争を始めようという意図もない。
だが、今日、世界戦争の勃発が、ほぼ不可避であるとロシアは見ている。

そのための準備はできている。
継続して準備を万全にしている。
ロシアは戦争を仕掛けないが、同時に戦争を恐れてもいない。


8.
未だに新世界秩序を建設しようとする人々を頓挫させるための、積極的な
役割をロシアは採ろうとはしない。


彼らの努力が、ロシアの鍵となる利害に抵触するようになるまでは。
ロシアは待機して、彼らがその貧弱な頭で取れるだけの、一かたまりを取る
のを観察するということを選好する。

だがロシアを、このプロセスに引きずり込もうとする人々  - ロシアの利害を
軽視するということを通じて -  は、痛みの本当の意味を教えられることに
なるだろう。


9.
外交政治や今では、それに増して内政において、ロシアの力は、エリートや
控え室の取引には依らない。


そうではなくて「人民の意志」に依るだろう。




これら9のポイントの他に10番目を付け加えたいです:



10.
世界戦争を回避するような、新世界秩序を建設するチャンスはまだある。


この新しい世界秩序は、必要性からアメリカを含めることになる。
だが、皆と同じ条件でのみそれはなし得る。

つまり、国際法や国際協定に従い、単独行動を控え、他国の主権に対する全面的な
敬意を持つ、という条件だ。




以上を要約すると:




お遊びの時間は終わった。子供らよ、おもちゃを片付けなさい。

大人が意思決定を下していく時間だ。

ロシアはその準備ができている。世界は?





(転載終了)


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