ひきみ自慢

島根県益田市の匹見地域を、自然、くらし、観光、特産品、その他もろもろ紹介しながら、地元自慢するブログです。

季節の一枚 【処暑】

2012-08-31 | 自然

二十四節気のひとつ、【処暑(しょしょ)】を過ぎ、強い日差しの中にも冷んやりした空気が混ざるようになりました。
それでも、日中の残暑はなかなかのもの。
冷たい清流の写真でしばし涼んでいってください。

写真は、匹見地域内の渓流で撮影されたゴギです。
ゴギは、西中国山地の渓流だけにすむイワナの仲間。
川で洗っていた手元になぜか寄ってきたのだとか。

こんな景色、なかなかお目にかかれませんよ。
(経済課 T、写真提供:匹見上地区振興センター M)


匹見下地区、川遊びイベント報告 その3

2012-08-22 | 体験

前回からの続きです。)
さて、豊かな海の漁場は、ミネラル豊かで綺麗な川の水が流れ込んで藻場が繁殖する事が条件です。
ミネラル豊かで綺麗な川は、植生豊かな森林を擁する山と水田があってこそ。

その森林は、何千年かけてバランスがとれた原生林以外は少なからず人の手が入っているので、今後も保全していかないと、木と植物同士のせめぎ合いで病気が出たり(人間で言う免疫力が弱くなって、菌や虫に負けてしまう。松枯れやナラ枯れの根本原因と言われている)、細く上に延びた樹林ばかりの風雪害に弱い山になります。
ひいては斜面の崩壊、土壌流出、川床の上昇、土石流などへつながり、下流域に甚大な被害を及ぼすことになってしまいます。

近年の天候異変、局地的豪雨が増えている状況では、想定外と言われる事例が多発します。
森林率97%、その内、広葉樹が70%近くと言われる匹見において、国定公園域以外、多くは薪炭林が放置されたものか、間伐も行われていない針葉樹林です。

全国で、自伐林家の復活や森林ボランティア活動が盛んになっています。
近隣の津和野町、吉賀町、弥栄町などでも、林地残材や間伐材の活用のための仕組み作りが活発になってきています。

また、“森の健康診断”という100円ショップで揃えられる機材で、針葉樹林の健康度を調査する全国活動も盛んになってきています。

昨年も、ひきみ田舎体験推進協議会と匹見支所経済課、NPO法人アンダンテ21によって、西益田小の子どもたちに、森の健康診断と間伐体験が行われました。
子どもたちは、とても喜んで間伐をしたり、切った丸太を鋸で挽いて作品を作ります。


こういった啓蒙的な活動とともに川遊びを組み合わせて、自然の営みを体感するとともに、仕組みを理解できる機会を増やすことが必要でしょう。
散発的な体験イベント以外に、森林保全と川の豊かさを身体と頭で理解する包括的な体験講習を、匹見町全体で取り組む仕組み作りを行う時期がやって来たのではないでしょうか。
(匹見下地区振興センター T)


匹見下地区、川遊びイベント報告 その2

2012-08-21 | 交流

前回からの続きです。)
8月の3日には、神奈川県川崎市の生涯学習財団と益田市教育委員会が主催する、「川崎市ふれあいサマーキャンプ in 益田」の子どもたち17名が、萩・石見空港から匹見下地区振興センターに到着しました。

あいさつや紹介もそこそこ、装備をつけて近くの匹見川、澄川地区の“なんこう淵”に直行です。


飛び込みや川船、それからイルカの舳がついた筏も登場。釣りをする子もいます。
“セイサク”という姿はナマズに似ていて、かば焼きにするとウナギみたいな味がする魚が釣れました。


なんこう淵も、飛び込み場所が沢山あります。高いところは6m位あるでしょうか。
去年も来た子が最初にチャレンジ!


『I can fly!!!』と、叫びながら飛び込む女の子たち。高いところは女の子たちの独壇場です。
さて、付添いの先生たちはと言うと、何度も逡巡するも、ついに昨年も参加された財団の女性職員の方が最上段からジャンプ!
川崎に戻っても自慢できることでしょう。
女性たちの度胸に脱帽です。

翌朝、鎌手地区に移動するまで、「匹見下ふるさとを興す会」を中心としたメンバーでお世話。
地元の食事と匹見川で釣ったアユの塩焼きを食べた後は、匹見峡温泉へ。
それから、旧澄川小学校で道川社中の神楽が上演され、“大蛇”を皆で観ました。

翌日からは、鎌手地区で海を堪能し、夜は赤雁の里へ。
ウナギ捕りや田圃の生物観察をして、翌日は真砂地区に移動して泊まり、薪割り、かまど料理、五右衛門風呂などのダッシュ村体験を行いました。

川崎市のサマーキャンプは、日本各地で行われるものですが、今回2回目という子も7名いる、益田でのサマーキャンプは人気があるようです。

そのような中、初日の匹見下を発つときに、今年で2回目になる男の子が、ふるさとを興す会の会長の袖を握って離さずに『僕、ここにずっと居てもいい?』、『川でもっと遊べたらいいなあ。』という事がありました。

このように、匹見も、そして益田も、都市部の子どもたちからみると、非常に恵まれた宝の山の地域なのです。

ですから、もっと山や川そして海などの自然に感謝し、もっと保全する事を行わないと、日本の将来を担う子どもたちの豊かな感性を醸成するエリアはどんどんなくなってしまうでしょう。(次回にもう1回続きます!)
(匹見下地区振興センター T)


匹見下地区、川遊びイベント報告 その1

2012-08-20 | イベント

日本一の清流の栄冠に何度も輝く本流高津川よりも綺麗と言われる匹見川。川遊びの本場です。
今の高齢者たちも、幼少の頃はみんな川で遊んだとの事。
潜りや飛び込み、ウナギやアユ漁、ヤマメにマス他さまざまな川魚から、ツガニ(藻くずガニ)を捕まえて食べるなど。
綺麗な川に、美味しい食材、さらに米も採れる匹見の昔の生活は意外と豊かだったのではないでしょうか。

さて、中流域の匹見下地区でも恒例の川遊びイベントが2回開かれました。
まずは、7月22日に広瀬山菜グループ主催、匹見下公民館共催、匹見支所応援の川遊び、「超清流・匹見川でアユになる!」(親子で遊んで食べる匹見川体験)が広瀬地区にて開催されました。

16家族49人、39名川遊び参加(内22名子供)+付添い参加10名(美味しい食事付)が集合。
広島13家族、出雲1家族、益田2家族と、遠くから大勢の方々が参加です。
例年のようにキャンセル待ちの方々も多数居られる盛況ぶりでした。


まずは、アユ130尾のつかみ取り。


上手にアユをつかまえた!


串にさしてから、塩の降り方の講習会。


美味しい焼き方を伝授。


炭火で焼いたアユは、子どもたちにも大人気。普段、川魚は食べないという人にも好評でした。


暑い夏は、定番の流しそうめん。美味しい!


テントでは、山菜オニギリや山菜煮しめ、それから猪肉のチャーシューも。


そのテントの中でモバイルしているのは、匹見町、町づくりコーディネータの石橋さん。
画像データと文章を携帯電話でリアルタイムにアップロード。
内容は下記ブログへ!
ブログ「匹見町に行こう!」【ご報告】超清流・匹見川でアユになる!


初めて会った子どもたちが一緒に遊ぶ。


川の中にはいろいろな生き物が! 魚やカニだけでなく、虫も居るよ。


アユ漁に使う川船。操るのはかなりむずかしい。


お母さんも意を決して飛び込む。


次第に慣れて、川船を転覆させてはしゃぐ子どもたち。


親子の繋がり。きっと記憶に残る事でしょう。


子どもの時の体験は、人生の糧。君は何を思うか。


飛んだ! 自分で決心することが大事。


蛮勇ではなく。ステップアップが安全への道標。拍手!


バック転! 日原カヌークラブインストラクター補助の女子中学生。


スタッフ28名(日原カヌークラブ3名+1名)を入れて、総勢80名弱。


広瀬山菜グループ&地元スタッフで全17名。
現場の準備から、食事まで、何日もかけて支度しました。

今年は、初めて補助金なしでのイベント運営。
赤字覚悟で開催しましたが、辛うじてセーフ! 
装備借用費、インストラクター費、保険代、食材費、通信費、郵券代などなど、かなり大変です。
その他の経費はそれぞれ持ち寄って何とかセーフ。

でも、来ていただいた方々の笑顔が何よりものご褒美。
高齢化率65%になる匹見町。まだまだ頑張ります。(次回に続く!)
(匹見下地区振興センター T)


季節の一枚 【立秋】

2012-08-20 | 自然

二十四節気のひとつ【立秋(りっしゅう)】もだいぶ過ぎ、盆も明けました。
日差しは強いけれど、どこか空気に冷んやりする感覚があります。

写真はクズ(葛)の花。 
この色を見ると、もう夏も終わりにちかづいてるんだなあと思います。