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トランプ氏成功の秘密は「朝型」にあった!?

2016年12月12日 10時02分15秒 | 起業
■トランプ、シュルツ、田中角栄……あの成功者たちは、「朝一番」で何をしているのか?
古今東西見回してみると、朝型の成功者はたくさんいる。古くは歴史上の偉人から、近代の政治家、そして文化人、経営者。成功者に関する幅広い知識を持つ経済・経営ジャーナリストの桑原晃弥氏に、代表的な「朝型成功者」のエピソードについて教えていただいた。
■村上春樹や村田沙耶香……早朝に執筆する作家
時間はみんなに平等に与えられているが、その使い方は人さまざまだ。そして限られた時間をどう活かすかで成果の度合いや生きがいはずいぶんと変わってくることになる。
「週90時間働け」と言ったスティーブ・ジョブズや、「起業家は週100時間働け」と言い切るイーロン・マスクあたりになると、朝も昼も夜もなければ、休みも関係ない。
ジョブズやマスクは滅茶苦茶働くことで世界を変えたが、朝の時間をとことん活用することで成果を上げた成功者もとても多い。
思いがけないボブ・ディランの受賞によって話題になったノーベル文学賞で毎年、受賞が期待される作家の村上春樹氏は典型的な朝型だ。
作家というとかつては夜型のイメージが強かったが、村上氏は朝早く起きて、4時間から5時間は小説を書き、それが終わると走りに出るという生活を続けている。
村上氏は33歳で専業作家の道を歩み始めているが、同時に走ることも始めている。きっかけは体重を落とすことだったというが、朝早く起きて小説を書き、そして走るという生活こそが村上氏のすぐれた作品を生む原動力となっている。
同じく朝型の執筆スタイルを続けているのが『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した作家の村田沙耶香氏だ。
芥川賞作家がコンビニでのアルバイトを続けていることに驚いた人も多かったが、村田氏は朝2時に起きて小説を書き、週に何回か午前八8時から午後1時までコンビニでアルバイトをして、再び小説を書くという生活を続けていた。
村田氏は村上氏のように走ることはしないが、コンビニのアルバイトで人間を見つめ、朝と違って午後はパソコンではなく、あえてノートなどに自分の手で文章を書くという独特のやり方を続けている。
■田中角栄の即断即決も早起きから始まっていた
話題の人というと、アメリカの新大統領に選出されたドナルド・トランプと日本の元首相・田中角栄氏もはずせない。
トランプが大統領に相応しいかどうかはともかく、不動産経営者としての経歴は輝かしいものだ。トランプにこれほどの成功をもたらした要因の一つが早朝の読書である。
見かけによらず酒も飲まず、煙草も吸わないトランプは早起きだ。たいてい朝5時頃に起きて、3時間くらいをかけて地方、国内、国際、業種を問わずあらゆる種類の新聞や雑誌、本などを丹念に読むことを長年の習慣にしている。
性格は外交的だが、だからこそ1日の出来事をゆっくり振り返り、これからやるべきことを整理する内省の時間が欠かせない。「目隠しをしてビジネスはできない。視野を広める努力を続けなければならない」と考えるトランプにとって早朝の時間ほど貴重なものはない。
かつて「今太閤」として圧倒的な人気を誇り、今また大きな注目を集めている元首相の田中角栄氏も早起きで知られていた。
たいてい朝5時に起きて、わかめの味噌汁、煮物、漬物の朝食をとり、椅子に座って新聞にさっと目を通すのが1日の始まりだが、それから先はたしかに「コンピュータ付きブルドーザー」だった。
田中氏の自宅には新潟県などからたくさんの陳情団が訪れた。陳情に訪れた人の話を聞きながら、机の上に置いた紙に赤鉛筆で図面などを書いて、即座に「それはできる」とか、「それは難しいなあ」と答えた。
「それは3年先、これは5年先」と期日を示し、言葉を濁すことはなかったし、返事だけでやらなかったこともない。
ざっくばらんな性格と、即断即決こそが田中氏を首相の座へと押し上げることになった。
■早朝から「人より10倍」働いていた伝説の経営者
一流の経営者の中にも朝型の人は多い。スターバックスの創業者ハワード・シュルツは朝四時半に起きて、まず妻のためにコーヒー(当然エスプレッソ?)を淹れ、朝6時には出社して、夜7時には自宅に帰るというし、アップルのCEОティム・クックもやはり朝4時半に起きて、部下にメールを送ったのち、夕方五時にはジムに行って身体を鍛えることが日課だという。
一方、日本の経営者はどうかというと石川島重工業(現IHI)や東芝の社長を務め、経団連会長と臨調会長も務めた土光敏夫氏も早起きだった。
かつては「重役出勤」という言い方があったように社長や役員のなかには遅く出勤する人が少なくなかった時代、早起きの土光氏は社長時代、8時前には出社している。
そして社長室を開けてどんどん仕事をしていると、他の役員も重役出勤をするわけにはいかなくなる。
土光氏は決してみんなに「早く来い」と言うことはなかったが、「社員は3倍働け、重役は10倍働け」と言う以上、トップが最も働かなければならないというのが土光氏の信条だった。
キヤノン社長を務め、日本経団連会長も務めた御手洗冨士夫氏も朝型経営者の典型だった。キヤノンには創業の頃から続く「朝会」がある。
朝の7時50分に始まり、メンバーは取締役以上。正式な会議ではなく、議題も特定せず、それぞれの担当部署で起こった出来事や気になったニュースなど何でも話題にするが、御手洗氏は社長時代、この朝会をとても重視していた。
社内コミュニケーションの円滑化にはコミュニケーションの質と量が欠かせない。それらは正式な会議だけでなく、日常のざっくばらんな意見交換を通して築き上げられる。
当時、キヤノンの決裁スピードは速いと言われたが、それを可能にしたのは朝会の自由な討論だった。
朝会が8時前には始まるだけに、御手洗氏も午前7時過ぎには出社、朝会までに決裁を終え、各責任者との電話連絡などを行なっていた。
「普段のコミュニケーションがスピード経営につながる」が御手洗氏の持論だが、それを可能にするものの一つが早朝出社であり、朝会だった。
現代を代表する経営者の一人、新浪剛史氏(ローソン社長を経てサントリーホールディングス社長)も朝型経営者だ。
ローソン時代、会社に出社するのは朝9時だったが、出社前にジムなどに行ってトレーニングをすることも多かったし、最近では若手の経営者たちとホテルで朝食をとりながらの「朝会」を行っているという。
忙しい新浪氏は夜も仕事や会合などがたくさん入っているため、自由に使える時間は朝に限られる。だからこそ、優先的に時間を確保してジムで身体を鍛え、朝会などでみんなと情報交換を行っている。
■朝型成功者に共通する八つの習慣とは?
こう見てくると同じ「朝型成功者」でも朝の時間の使い方はさまざまだということが分かる。朝型成功者の朝の習慣として多いのは、(1)読書する、(2)情報収集する、(3)メールを送る、(4)健康的な朝食をとる、(5)運動する、(6)自問自答する、(7)一日の計画を立てる、(8)瞑想する――などだが、どれを選び、どれを重視するかはまさにその人次第だ。
作家と政治家、経営者と立場が違えば違うのも当然だが、ただ一つ共通しているのは「朝の時間」をとても大切に思い、「朝の時間」を活かし続けていることだ。
時間はみんなに同じように与えられているし、朝の時間を活かす効用だってみんなが知っているが、それを「習慣」として何年も続けられるからこそ彼らは「成功者」となることができた。
「自分は夜型だと思っていたが、朝型に変えたらとても良かった」と言う人もいる。この記事を読んで「朝型っていいな」と思ったら、「そのうち」ではなく、「明日から」朝早く起きてみることだ。
桑原晃弥(TeruyaKuwabara)経済・経営ジャーナリスト
1956年、広島県生まれ。慶應義塾大学卒業。業界紙記者を経てフリージャーナリストとして独立。トヨタからアップル、グーグルまで、業界を問わず幅広い取材経験を持ち、企業風土や働き方、人材育成から投資まで、鋭い論旨を展開することで定評がある。著書に、『ウォーレン・バフェット巨富を生み出す7つの法則』(朝日新聞出版)、『「ものづくりの現場」の名語録』(PHP文庫)などがある。(『The21online』2016年12月号より)

松下幸之助「朝会はこれからこそ必要になる」 経営の神様が問わず語りに語った経営の奥義

2016年11月26日 10時45分14秒 | 起業
© 東洋経済オンライン 経営者の考えを社員に伝えるにはどうすればいいか?

 江口克彦氏の『経営秘伝――ある経営者から聞いた言葉』。松下電器産業(現パナソニック)の創業者である松下幸之助の語り口そのままに軽妙な大阪弁で経営の奥義について語った著書で、1992年の刊行後、20万部を売り上げるヒットになった。本連載は、この『経営秘伝』に加筆をしたもの。「経営の神様」が問わず語りに語るキーワードは、多くのビジネスパーソンにとって参考になるに違いない。
100伝えるためには、1000の思いを込める
 きみが聞きたいのは、「経営者はどうやって自分の考え方を社員に浸透させていくのか」ということか? そやな、その時、経営者にとって大事なことは、訴えることやな。
 社員の人たちに経営者自身が考えていること、思っていること、そういうことを話し、説明せんといかん。自分たちの大将がいま、どんなことを考えているか、社員のみんなに知らせる、そういう努力を責任者はやらんといかんということやな。
 そのとき、よう心掛けておかんといかんことは、その訴える内容について、責任者がどれほどの思いを込めておるかということやね。まあ、重要なことだから、一応みんなに話しておこうか、という程度ではだめやな。そんな気持ちであれば、部下の人たちに伝わるとしても、その真意の一割も伝わらんやろう。うん、重要やと。相当心を入れて話すと。かりに100伝えるために、100の思いを込めて話をすると。しかし、その程度の思いではあかんのやな、思いがまだ足りんわけや。部下に伝わっていくうちに、しまいには10ほどになってしまう。
 100を部下の人たちに伝えようとするならば、そのことに責任者は10倍の1000の思いを込めんといかん。もうあふれるような思いで訴えんといかん。そういう姿でないと、責任者の真意は伝わらんものや。
 それはけしからんというても、それが実際の姿やな。それよりも、責任者が、それほどの思いを掛けておらんということのほうが問題やな。社員が自分の話を十分に理解せんという経営者がおるけど、経営者自身が十分な熱意、思いを、そや、1000の思いやね、それを込めて社員の人たちに訴えておるかどうかということを、よう反省せんといかんわね。
 思いつきで考えたこと、チョッと考えてええと思ったこと、人に聞いて感心したこと、そんなことぐらいで、社員や部下の人たちに話ししておったら、みんなえらい迷惑やで。きみ、そう思えへんか。経営で、たいがい悪いのは、経営者のほうやで。
 それからね、くり返し話をする、くり返し訴えていくということも大事やね。うん、繰り返すということやな。それが経営者の考えを浸透させることになるな。
 年1回、十分に話ししたから大丈夫や。あるいは書類を回しておいたから、理解してるはずだとか、そう考える責任者は、いないかもしれんが、そういう程度で、社員の人たちに周知徹底することは不可能やわね。いや、自分は3回も4回も話をしました、それでもうちの社員はあきませんという経営者の人もおるやろうけど、それであかんかったら10回も20回も繰り返したらええんや。
経営者は勉強し続けなければならない
 わしは若い頃、3年近く、毎日のように朝会で、わしの考えを話したことがあるんや。10分か15分程やけど、繰り返し繰り返し自分の考えを訴えた。うん、もちろん同じ話はせえへんで。いろいろな話をする。自分の経験したこと、昨日体験したこと、まあ、いろいろ話しをするけれど、しかし、究極、言わんとすることは同じや。究極同じことを言うておるんやけど、話はいろいろな話をする。これが毎日や。結構苦労したで。きょうはどんな話をしようかと。
 けど、ここが大事やな。よう社員には勉強せえ、考えろというけど、それならば、経営者も勉強し考えんといかん。自分はそういうことはせんといて、部下には勉強せよ、考えろと言う人がおるけど、こっけいな経営者やな、そういう人は。
 とにかく、わしは毎日、話をした。そうすると、社員諸君は、はじめはただ、へえ、そうですか、ということやな。けど、だんだんと、繰り返し話をしておると、なるほど、そうかと。そりゃ自分たちもやらんといかんですな、ということになる。やがてしばらくすると、社員のほうが一生懸命になって、大将、なに言うてまんねん、そんな、なまぬるいことではあきません。わたしらについてきなさい。
 ほんまにそやで。繰り返し話をすることによって、自分たちの大将がいまなにを考えておるのか、いま一番関心をもっておるのはなにか、なにに取り組まんといかんのか、どういう方向で努力をしていったらええのか、ようわかってくるわけや。なかなか、経営者の真意は社員には伝わらんわな。けど、自分の考えが社員に伝わらんというなら、伝わるような努力をしておるかどうか考えてみんといかんな。社員は大将の考えが理解できたら、よう働くもんやで。
 エッ? 朝会か? うん、これからの経営において、ますます必要になるやろうな。このごろはこういう朝会は前近代的だという人もたくさんいるようだけど、そういう人は、ほんとうの経営というか、実際の経営というものを知らん人やろうな。
 そんな朝会はいらんということであれば、むしろ今までのほうが、いらんと言える。というのはね、朝会というのは意思を疎通させるとか、みんなの気持ちをひとつにするとか、あるいは会社の進んで行く方向を周知させるとか、いろいろな効果を生み出すわけや。
 また交代で社員の人が話をする。これもお互いに、ああ、あの人は、ああいう考え方をしているのか、ということもわかるし、またその場を活用して、自分はこういう考えを持っていますと発表することもできる。
 このごろは、考え方がさまざまな時代になってきたわね。うん? 価値観多様化の時代というんか? まあ、そういうことになれば、一人ひとりがそれぞれに自分の考え方を持って、そして、それに基づいて行動をする。結構な時代だと言えるわね。それはそれでええけれど、しかし、会社全体の方向に沿って、あるいは会社発展の方向で努力してもらわんといかん。そやろ。そうでなければ、会社として組織をつくる必要もない。
 価値観多様化か、そういうばらばらであればあるほど、一方で共通のものが必要だし、また社員の人たちも責任者の考え方とか、いま会社でなにが起こっているのかわかっておらんと困るわけや。
 なんか知らんけど、与えられた仕事だけやると。やっておると。そういうことでは、かなわんということになる。昔のように基本の考え方がひとつかふたつだと、むしろ話ししたり、連絡したりせんかて、まあ、だいたいお互いの言うこと、やることはわかるけどな。これからはそうはいかん。とすればやな、朝会とか夕会とかは前近代的であると。そういう考え方をするのはあんまり賢い人ではないな。外国が近代的で、日本がすべて前近代的と言えるんかどうか、わしにはわからんが、大事なことは経営に、あるいは、仕事にどれだけ有効かどうかということや。まあ、経営の実際を知らん人が言う場合は仕方ないけど、経営者が同じように思い考えるとするならば、つまらん経営者やね。経営がほんとうはわかっておらん人やろうな。
 朝会でお互いに確認できるのもええわね。
 ああ、あの人、見えんけど、休んでおるのかな、もしそうであれば、病気であろうか、大丈夫かな、というふうにな。あの人は元気そうで結構や、あの人は少し元気ないな、あとで声を掛けて励ましてあげよう、ということになる。みんながいろいろな考え方をする、これからの時代は朝会とか夕会とか、あるいはそれに類するものをやらんといかんね。やらんと会社の基本のところで、ばらばらになってしまって、どうにもならんくなるわ。
「なぜ」を説明することが必要
 話をもとに戻すけどな、経営者が自分の考え方を社員に浸透させるためには、あとひとつ、なぜ、ということを話さんといかんということやな。
社員に訴える、話をするのにただ要件だけ、結論だけ言うと。言いたいことだけを言うと。そういうことではあかんのや。話をする、訴えるからには、なぜ、自分がそういう話をするのか、なぜ、そういうことを訴えるのかを、キチッと説明せんといかんし、説明できんといかんわな。
 説明せんと。そんなことでは社員はわからんわけや。責任者がなぜを説明することによって、その言わんとする全体を理解することができる。責任者はその、なぜが説明できるほどに考えんといかんわな。考えもせんと社員に話をする。考え抜きもせんで訴えるということでは、社員はその責任者についてこんで。きみ、ええか、自分の考えを部下の人たちに伝えようとするならば、燃える思いで訴える、繰り返し訴える、なぜ訴えるのかを説明する、こういう3つのことを忘れたらあかん。

2020年までに500万人が失業?次世代スキル取得が必須ーー世界経済フォーラムの予想

2016年11月06日 09時16分29秒 | 起業
第4次産業革命真っただ中の近年、就職環境に大きな変化の兆しが現れている。世界経済フォーラム(WEF)は最新レポートの中で、現在重要視されているスキルの3分の1が従来の価値を失い、「2020年までに500万件の職が失われている」との見解を示した。
すでに「労働者が提供しているスキル」と「市場が求めるスキル」には差が生じ始めており、さらなる拡大が見こまれている。キャリア・アドバイザーなどにも、こうした時代の変化に目を向けたサポートを行うことが必須となりそうだ。
■WEF「現代の小学生の65%が、まったく新しい職業に就く」
この調査は2015年上半期に、国際大手371社のCHO(最高人事責任者)やエクゼクティブを対象に実施された。広範囲にわたる見解を把握するために、金融からメディア、エネルギー、医療など、15分野から回答を得ている。
44%の回答者がすでに「労働環境の変化」を感じており、主にデジタル革命によってもたらされた変化が今後ますます強まると確信している。
デジタル革命の中で最大の影響をもたらしているのは「モバイル・インターネットとクラウド技術」で、34%が2017年にかけて改革のピークを迎えると予想している。そのほかビッグデータ(26%)、再生エネルギー(22%)、IoT(14%)なども、同時進行というかたちで労働環境に導入されていくと見ている。2018年から2020年にかけては、「AI(人工知能)やロボットによる自動化が急激に発展する」との意見が多い。
こうした変化にともない、必然的に拡大あるいは縮小される分野がでてくるはずだ。2015年から2020年の成長予想率を見てみると、最も期待できるのは情報数学分野で平均3.21%伸びると期待されている。中でも新興市場の中間層は大きく飛躍しそうだ。
逆に危機に直面する可能性が最も高いのは事務管理職。成長予想率はマイナス4.91%。2020年までに476万人の削減が予想されている。製造分野もマイナス1.63%で16万人が失職しそうな気配だ。
将来的に全産業の需要を独占する2大分野としては、「データ分析」と「特定の分野の販売代理人」が挙げられている。データ分析がデジタル化に欠かせない職種であることはいうまでもないが、「販売市場があるかぎり、顧客と企業間の架け橋となる人間の存在は必須」という企業側の考えに若干胸をなでおろす心地だ。
しかし安心するのはまだ早い。いずれは「ロボット販売代理人」を普及させるレベルにまで、テクノロジーが追いつく可能性も高い。「現代の小学生の65%が、まったく新しい職業に就くようになる」というWEFの予想が現実のものとなるのであれば、将来を担う次世代スキルの取得が欠かせないものとなるはずだ。(FinTechonline編集部)

「成功する起業家」の24時間の使い方とは?

2016年10月04日 07時58分05秒 | 起業
■成功者は「朝6時」に何をやっているのか?

自分の実力を試すべく、あるいは会社や時間に縛られる生活に嫌気が差し、起業の道を選ぶ……。だが、多くの人はすぐに「こんなはずではなかった」と後悔し、結局、失敗への道をたどることになる。

では、起業して成功する人と失敗する人の違いはどこにあるのか。多くの起業家を知る経営コンサルタントの濵田将士氏によれば、それは「時間の使い方」だという。では、本当に稼げる起業家の「時間術」とは?

■起業をしたのに「週休2日」などと考えてはいけない

経営コンサルタントという仕事柄、多くの経営者、起業家と出会ってきましたが、昨今、起業家において、稼げる起業家と稼げない起業家の二極化が進んできているように思います。

ただ、その違いは元からの能力というよりも、あくまで「時間の使い方」に起因するところが多いのです。そこで、私自身の経験から、稼げない起業家が稼げるようになるための時間の使い方のポイントについて、お伝えしたいと思います。

まず、起業後もサラリーマン的な働き方を当たり前の基準としている方は、稼げません。サラリーマン的な働き方とは、たとえば、「週休2日欲しい」「1日8時間労働がいい」というようなこと。

私の周りで年収3000万円以上を得ている起業家で、そんなことを言っている人はまずいません。年間の休日は1日あるかないか程度。毎日朝6時から仕事をして、夜10時あたりまで働いている。そんな働き方を当たり前のようにこなしているのです。

私のクライアントのある社長の例です。以前は、始業1時間前に会社に行き、仕事の準備をし、夜9時くらいまで仕事して帰宅というライフスタイルだったのですが、正直、あまり稼げていませんでした。

私が彼にアドバイスしたのは、「本気で稼ぎたいならまず、朝は6時から働きましょう」ということでした。彼は私のアドバイス通りに毎朝6時に会社に行き、それを習慣化するため、時計と自分を一緒に映した写真を毎日、ブログにアップするようにしました。これを半年続けた頃、彼の会社の売上は、今までとは比較にならないほど上がっていたのです。

単に「毎朝6時から働く」ことを実行しただけでは、多くの方が「何をすれば良いのかわからない」という状態になります。でも、それでいいのです。これを自覚することが、稼ぐための第一歩。そして、今まで何をすれば良いのかわからなかったこの時間を有効に使えるようになれば、確実に稼げるようになるというわけです。

■集客のプロセスを知らないから、顧客が集まらない

稼げるか稼げないかの違いを端的に言ってしまえば、「集客できるかどうか」となります。集客には、3つの柱があります。

1 見込み客の集客

2 はじめて客の集客

3 ファン客への育成

簡単に解説すると、「見込み客の集客」とは、あなたやあなたの会社、あなたの扱っている商品や価値観、世界観に興味のある方たちを集めることです。「はじめて客の集客」とは、その集まってくれた興味のある方に、はじめて商品を購入してもらうためのアプローチです。そして「ファン客への育成」とは、消費金額を高めて、あなたのお店以外には浮気しないファン客に育てることです。

具体的には、ブログを書いたり、フェイスブックに記事を書いたり、一度接点を持ったお客にお礼状や手書きDMやニュースレターを送るという行為になります。この3つの柱をバランスよく動かすことが大事なのですが、多くの人は「見込み客」がいない状態にもかかわらず、「はじめて客」を集客しようとしたりして、結果が出ないのです。

最大の問題は、集客に力を入れていない起業家が多いことです。商品品質を上げることやサービスの向上には力を入れても、集客スキルを身につけたり、具体的な行動を起こすことを忘れてしまっている起業家があまりに多いのです。

■稼げる起業家が「朝6時」にやっていること


ここで、先ほど出てきた「朝6時から何をするのか」につながります。それは他でもない、集客です。今までやっていないことをやるのですから、新たに時間を捻出するしかありません。そのためには早起きするか夜ふかしするかしかありませんが、頭を使う作業の多い集客作業は、あまり夜に向いていません。朝6時のまだ誰もいない会社やデスクで、集客をするための時間が取れるかが、稼げる起業家になれるかどうかの分岐点なのです。

私も前職のサラリーマン時代は夜型人間でしたが、独立してからは完全に朝型に変えました。朝6時には、必ずパソコンの前に座り集客の仕組みを動かしています。たとえば、下記のような作業です。

1 見込み客の集客

執筆、ブログ投稿、フェイスブック投稿、講演やセミナーの企画

2 はじめて客の集客

メルマガ投稿、セミナー講演DM作成

3 ファン客への育成

お客さまとのコミュニケーション(CRMなど)

この流れは私が長年かけて整えた仕組みで、すべてが有機的につながり、効率的に作用するようになっています。しかし、始める際にはそこまで考えることなく、「まずは始めてみる」ことが大事。やってみれば、いずれコツがつかめるようになります。逆に言えば、そこまではやり続けることが重要なのです。

■「3つの自己投資のステージ」とは?

とはいえ、何も参考せずにいきなり集客策を考えるのも無理があります。もちろん、それに見合った勉強をすべきですが、起業家は、自分の成長ステージにおいて何に投資すべきかが変わります。ステージに見合わない投資は、返ってくるまでに時間がかかります。

レベル1:知恵とノウハウのインプットにお金と時間を投資する。

起業したばかりの人はまず、ここに資源を投資すべきです。

ここには2つのカテゴリーがあります。1つ目は、先ほど挙げた集客スキル。このスキルを高めることは、どんなビジネスを行なう人も必須です。書籍やセミナー、勉強会などで知識をインプットしていきましょう。

そして、もう1つは「知恵」です。知恵とは、知識×経験です。自分が師と思える方と出会い、様々な知恵や貴重な経験を直接教えてもらうことです。

レベル2:働く時間を再設定し、持てる時間すべてを仕事に投資する

やるべきことが明確になったら、自分が持てる時間を再設定し、最大限の時間を仕事のために投資するのです。だからこそ朝6時に出社し、休みなく働く必要が出てくるのです。大切なのは、結果を出すコツがつかめるまであきらめず、しっかり続けることです。

レベル3:広告費、販促費に投資する。

集客ができ、売上がある程度確立できてから、はじめて広告費や販促費に投資をします。ここで広告費や販促費をケチると、せっかく良い仕組みで集客でき、素晴らしい商品を販売していたとしても、タイミングやチャンスを逃すことになります。

■サラリーマンマインドを今すぐ捨てよう

ここまでお読みになった方は「起業家として成功するのはなんて大変なことなんだ」と思ったかもしれません。でも、それは当たり前のこと。起業をした瞬間、あなたは従業員ではなくなるのです。それにもかかわらず「サラリーマンマインド」をいまだ捨てきれていないから、成功できないのです。

サラリーマンマインドはいくつもありますが、ここでは、起業家として稼いでいくために、とくに捨てるべきものを3つご紹介します。

1 「なんとかなる」

サラリーマン時代にはよく使っていた言葉かもしれませんが、「なんとかなると思います」というセリフを吐く起業家はまず、稼ぐことができません。サラリーマン時代に「なんとかなっていた」のは、会社という組織がなんとかしてくれていたから。起業家は、自分自身の力でなんとかしなければ、なんともなりません。

2 「仕事をしていれば自然に成長できる」

サラリーマンが仕事の中で成長できたのは、会社という組織が成長させてくれる環境整備をしてくれていたからです。ただ、起業をしたら誰も環境整備をしてくれません。しかも起業とはゴールではなく、スタートです。自己責任で成長していかねばなりません。

たとえば、うまくいっている起業家のマネをするのは非常に有効な手段です。ただ、考え方だけでは足りない。成果につなげるには、技術が大事。技術は、意図して真似することで身につき、やっている間に意味が理解できるようになるもの。このように自ら積極的に学んでいかない人に、成長はありません。

3 「今までの組織で、居心地の良かったことを忘れる」

サラリーマン時代は、社内の他の人よりも優れた武器が何か一つでもあれば、居心地良く過ごせたはずです。ただ、起業家になると、その枠組みが大きく「社会」へと変わります。会社で通用した自分の武器が、社会で通用するとは限りません。今までの居心地の良さをいったん忘れ、社会で通用する武器を改めて作るという意識を持つことが、サラリーマンマインドから脱却するためには不可欠なのです。そのためには自分の今までの長所は何かという棚卸を行なうと同時に、これから身につけるべき武器は何か、そのためには何から始めればいいのかを整理するといいでしょう。

起業家という道は非常に険しいものですが、起業家という生き方はとても素晴らしいものだと、私は確信しています。「稼げないから」という理由でそれを諦めてしまうのは、非常にもったいないことです。

みなさんもぜひ覚悟を決めて「サラリーマンマインド」を捨て、新たなチャレンジを繰り返してもらいたいと思います。

濵田将士(はまだ・まさし)経営コンサルタント

大阪生まれ。大学卒業後、日本最大級の経営コンサルティング会社である株式会社船井総合研究所に入社。そこで今まで誰も成功していなかった新たなコンサルティング分野を立ち上げる。2013年独立し、株式会社アドバンスシフトを設立。いままでに業績アップコンサルティング136社、店舗プロデュース41店舗の実績を持っている。その他、起業スクールの講師や講演家として活動している。年間280日以上のコンサルティング実務を行っている。年商3000万円の会社から一部上場企業まで年商規模に関わらず経営と集客の指導を行っている。

人口減少や高齢化社会という時代にターゲティングやセグメントの概念とは、真逆のアプローチで業績の劇的向上を実現するワンオリ(one&onlymarketing)を用いて地元密着の業績アップなども行っている。またセミナーや講演、ワンオリ講座も開催している。(『The21online』2016年09月13日公開)