ダークフォース続き(仮)新規です

ダークフォースDFと続きに仮セカンド。
新規とDF追加再編です

ためさんと、ローゼさん。

2010年08月09日 20時36分43秒 | 番外編(かなり番外地です。)
ためぞう「おっ!?
 こんにち・・・」

そう発しかけた、
冴えない男に向かって、
彼女は、その言葉を遮るように言う。

その容姿は、
ゴールドの瞳とプラチナの髪を持つ、
絶世の美女だ。

ウィルローゼ「あら、XXぞうさん。

 こちら側は、あなたが来てはいけない場所ですわ。」

XXぞう「うおっ、
 なんか、ゴージャスな美女が出てきたが、

 どうして、こっちに来てはいけないんでしょか?」

ローゼさん「そうですわね、

 あなたに言葉を用いてそれを説明するなら、
 一年分のダイアリー程度の厚さが必要でしょうが、

 もっと言葉を、簡潔にして差し上げますわね。
 ためXXさん。」


どうする?

 ・立ち去る。
 ・右へ行く。(出口)
 ・左へ行く。(出口)


ためXX「全部、同じ答えだと思うんですが。」

ローゼさん「まあ、話の早い。

 お分かりいただいて、嬉しく思います。」

ためXX「追い出されている・・・。」

ローゼさん「それは、人聞きが悪いですわ。

 確かに私、人に悪く言われるのには、
 多少、なれてはおりますが、

 これでも、ためきちさんのこと、
 コホン、XXきちさんの事を思って、
 優しく言って差し上げているのです。」

XXきち「伏せられてる上に、名前かわってるんですけど。」

ローゼさん「些細な事を気にしてはいけません。

 これでも私、一応、ファンタジックな世界に、
 その身をおいておりますので、
 たぬぞうさん、
 いえ、XXぞうさんのように、

 幻想的でないお名前の方は、
 どうお呼びしてよいものやら、困惑してしまうのです。」

XXぞう「名前、伏せてる意味ないからね!!

 オレにはれっきとした
 『エルランゼ』という横文字な名前が!!」

ローゼさん「・・・。

 『タヌゾウ』と、カタカナにすれば、
 良いというわけでは、ありませんのに・・・。」

XXぞう「聞いてねーーーーし!!

 いや、聞いてて言っているな!?」

ローゼさん「いいですか、ダメランゼさん。

 私としては、有効的に
 このページのテキストを消費したいと考えております。

 スペース、改行等を含めて、
 10000字と決まっているのです。」

ダメランゼ「一万もあるなら、
 せめて、400字くらい!!」

ローゼさん「ウフフ・・・。

 それでは、40文字程度で、
 あなたの人生に決着を着けて差し上げましょう。」

 ローゼさんの本気!!

 大魔王より、強そうだ!!!

ダメランゼ「ちょ、ちょ、
 ワガママ言ってすんませんでした!!

 『立ち去る』の、
 選択肢を選べばいいんですよね!?」

ローゼさん「あら、
 とても、物分りが良いようですね。

 少し、関心いたしましたわ、タメさん。」

タメさん「細く、長く生きたいと思っております!!」

ローゼさん「あらあら、
 嘘はよろしくなくってよ。」

ローゼは、何処からか資料のようなモノを取り出した。

ローゼさん「あらあら、
 大きく出たものですわね。

 『酒池肉林絶倫計画』

 ですか。」

タメさん「・・・。

 人から口にされると、
 気恥ずかしいもんですな。」

ローゼは、その細くしなやかな左手の中指を、
ペロッと舐める仕草をみせる。

タメさん「・・・。

 何気に、エロいですな。」

ローゼさん「そうでしょうか?

 私、森の熊さんから貰った、
 ヒアルロン酸入りハチミツを舐めただけですが。」

タメさん「熊さん、・・・漢字なんだ。」

ローゼさん「熊田養蜂場さんから、
 サンプルで頂いた、新商品ですのよ。」

タメさん「どこが、幻想世界なんですかい!?」

ローゼさん「ウフフ、
 それは、些細な事ですわ。

 女性にとって、美と健康は、
 永遠のテーマですもの。

 ああ、お父様の手に塗られた、
 この特製ハチミツを舐め取る事が出来たなら、
 どれ程の悦楽を私は得ることができるのでしょう。」

ローゼは、妄想に耽っている。

タメさん「・・・。」

ローゼさん「これは、私とした事が、
 人前ではしたない。

 というわけですので、
 無かった事に致しますので、
 私に、倒されて下さい。

 痛くはしませんので。」

タメさん「ハッ!?

 えっと、何かいいましたか。
 熊さんのとこから、話が飛んだ感じですが。」

ローゼさん「まあ、お上手。

 そうですわね、ハチミツは身体に良いという、
 お話、でしたわよね。

 あなたとは、何だか
 気が合いそうな感じがしてきましたわ、
 タメさん。」

タメさん「どうも、恐縮です。」

タメさん「・・・。
 話が戻ってアレなのですが、

 どうして、オレがこっち側に来てたら、
 まずいんしょ?」

ローゼさん「そうですわね、

 幸い、今、ここには私とあなたしかいませんし、
 少し、話してみるのもよいでしょう。」

タメさん「どもっす。」

ローゼさん「では、言わせていただきますけど。

 私は、あなたの立場がよくわかりませんの。」

タメさん「ほうほう。」

ローゼさん「えっと、酒池肉林絶倫計画ですか。

 卑猥な響きですが、ようするにハーレムですわね。

 薔薇色に染まりし、夢のパラダイスと、
 仰りたいのでしょう?」

タメさん「はい。」

ローゼさん「それには、幾つかの問題があります。」

タメさん「何ですと!?」

ローゼさん「私としては、
 仮に、それを手にしたとしても、

 すぐに、それに、
 飽きてしまうと思うのです。」

タメさん「そんな、飽きるハズもない!!」

ローゼさん「ウフフ・・・。

 だって、そこには『愛』がありませんもの。」

タメさん「いや、世界中の美女を愛す心が、
 このオレの小宇宙の中には!!」

ローゼさん「私、愛の数にどうのと、
 申し上げるつもりはございませんが、

 私、個人的には、愛は不変であると、
 そう考えますのよ。

 飽きたから、新しい愛を探すという、
 そんな生き方もあるのでしょうけど、

 私には、
 あなたがその『楽園』を手に入れたとしても、
 燃え尽き症候群になって、
 灰になっている姿が容易に想像できますの。」

タメさん「灰になると、
 蘇生が大変そうだ・・・。

 でもオレは、
 灰になるまで、戦い続けてやるぜッ!!」

ローゼさん「なるほど。
 そう在れるとよいですね、タヌさん。

 きっと、あなたの背中には、
 夕焼けと、スタッフロールが流れていることでしょう。」

タヌさん「・・・。」

ローゼさん「果てしなく険しい道でしょうが、
 計画達成目指して、頑張りましょうね。

 そして、問題点、
 その2です。」

タヌさん「その2!?」

ローゼさん「正直申し上げて、
 あなたの立場は微妙です。

 主人公には、『勇者』こそ相応しいと。

 私、固定概念に囚われがちなもので、

 ですが、現在のあなたの能力で、
 その合格ラインを超えるのは不可能でしょう?」

タヌさん「グハッ!?」

ローゼさん「ため吉さんには、
 酸素濃度の薄すぎる標高まで、
 来てしまったみたいだわ。

 頑張って、ため吉さん。

 では、選択肢です。」

どうしましょう?

・下山。
・キャンプ待機。
・酸素を買う。(有料)

ため吉「・・・、酸素を買うで。」

ローゼさん「その意気です。

 一本、五万円です。(二時間分)」

ため吉「背に腹は変えられん・・・、

 買うしかないということで。」

ローゼさん「そうですわね、

 多少、所持金が不足してはいますが、
 その気持ちに応えて、
 一本、100円でお譲りしましょう。」

ため吉「原価は、いくらだッ!!」

ローゼさん「些細なことで、
 立ち止まってダメです。

 これは失礼な言い方になってしまうのですが、

 私など、無限の酸素に満たされておりますので、
 それを詰めてお譲りしているだけの事です。」

ため吉「そこはかとなく、
 いい香りがする。」

ローゼさん「薔薇と椿の香りですわ。

 先ほど、湯浴みをしていた時に、
 その香りのする入浴剤を使いましたので。

 お中元とは、よい風習ですわね。」

ため吉「ゆ、湯上りの空気なのかーーー!!

 スハスハ・・・、ウーーーーン。」

ローゼさん「そんなに、変態っぽく喜んで頂けるなんて、
 嬉しい限りですわ。

 でも、お父様はきっと、
 石鹸のほのかな香りの方をお好みになるわね。」

ため吉「酸素は買いました。

 もっと買ってもいいくらいです。

 割のいい、選択肢を下さい。」

ローゼさん「そこは、本当は自分で考えなくては、
 ダメなところなのですけど、

 知力3のあなたでは、
 すこし酷かも知れませんわね。」

ため吉「ち、知力3なの!?」

ローゼさん「はい。
 でも、1じゃないですから。

 どちらにしても、
 計略一発で、昇天なさるのには変わりございませんが。」

ため吉「3・・・、
 それでも、考えろ、オレ!!

 ゆ、勇者君のライバルってのは、どう?」

ローゼさん「そうですわね、
 知力3にしては、頑張りましたね。

 ですが、勇者アレスティルさんのライバルには、
 ウィルハルトのボケがいるでしょう?」

ため吉「ウィルハルト王子かーー!?

 ダ、ダメだ、全てにおいて負けている。」

ローゼさん「そうなのですか?

 ウィルハルトなど、ダメランゼさんでも、
 楽勝でしょう?

 さっさと片付けてもらえると、
 私としては、嬉しい限りなのですが。」

ダメランゼ「か、勝てるの?」

ローゼさん「周囲から邪魔が入らなければ、余裕でしょう。

 ダメランゼさんでも、簡単に勝てるはずです。

 但し、彼を懲らしめた後、
 変な気を起こしては、なりません。

 おさわり厳禁です。」

ダメランゼ「い、いくらオレでも、
 男には、興味ねーーよッ!!」

ローゼさん「断言、出来ませんでしょ?」

ダメランゼ「・・・。」

ローゼさん「回答は、即答でお願いしますわ。

 (ウィルハルトは、
  お母様ソックリで、本当に困ったものだわ。
  お父様のお気持ちが、私に向かないのも、
  きっと、性格まで似ているせいだわ。)」

ローゼさん「それでは、
 知力100である、この私が、

 あなたに、叡智を授けましょう。」

ダメランゼ「おぉ!!
 天才軍師級の知力だ!!!」

ローゼは、ポケットから、
ヤマモトから奪った、サングラスを取り出した。

ローゼさん「このグラスには、
 武力+5 知力+10程度の力があります。(嘘)

 あなたは、このグラスを装着し、
 第三の男となるのです。」

ダメランゼ「おお、すげーーーーーっ!!」

ためぞう(ダメランゼ)は、ヤマモトのグラサンをはめた。

ためぞうは、強くなった気がした!!

ローゼさん「そうですわね、
 名は、『シークレット』にでも
 しておきましょうか。(適当)

 暗殺者(アサシン)のように、
 的確に獲物を捕らえ、
 ボケ王子を、やっつけてしまうのです。」

シークレット「かっけーーーぇ!!

 ヤバいぜ!! 魂がシャウトしそうだ!!」

ウィルローゼの暗示の効果 →

ためぞうは、その気になった!!

ローゼさん「くれぐれも、
 ボケ王子を倒しても、
 変な気を起こさない事です。

 クールさが失われて、
 暑苦しさがアップして、
 転落します。

 (お父様以外が、この身体に触れるなど、
 背筋がゾッとさせられます。

 まあ、この私の身体と、ボケ王子の身体は、
 厳密に申しますれば、
 平行して存在していますので、
 手を出されても、私の身体にはダメージゼロですが。

 ですが、お父様が愛するモノならば、
 例えそれが、ヘタレた王子でも、
 ある程度は守ってあげないといけないのです。

 お父様の至福こそ、
 我が身の至福なのですから。)」

ローゼさん(なので、ため吉さん。

 くだらない事をしたら、
 塵も残さず、ダークフォースの闇へと、
 沈めてあげますわよ。)

シークレット(ため吉)「で、
 勇者(アレスティル)もやっつけた方が、
 いいんですかね?」

ローゼさん「勇者には、二種類あります。

 ただの『勇者』と、
  真の『勇者』です!!」

シークレット「おーーー、
 なるほどーー!!」

ローゼさん「違いを知るのです。

 その違いが理解できれば、
 彼、勇者の存在さえも、
 その懐に抱えることも出来ましょう。

 (あなたでは、勝てません。)」

シークレット「さすが、知力100!!
 言う事が、違うぜッ。」

シークレット「では、
 オレにこの力と勇気をくれた、

 天才軍師のあなた様を、
 何と、お呼びすればよいですかねッ?」

シークレット「XXンジョ様?」

ローゼさん「しばきますわよ。」

ローゼさん(・・・。
 そこまで、考えてなかったわ。

 私、本当に知力が100もあるのか、
 少し、心配になって来ましたわ。)

シークレット「シークレット(S)の、マスター(M)で、
 SMの女王様など?」

ローゼさん「安易なので、却下します。」

ローゼさん(困りましたわ。
 これでは、私が悪の秘密結社の、
 首領みたいな展開ですわ。

 ・・・めんどうなので、
 ため吉さんを消して、
 無かった事にしようかしら。)

ローゼさん(いえ、
 それは、ダメなことですわ。

 『リセット』を繰り返すような真似をしては、
 恥ずかしくて、お父様に顔向けが出来ませんわ。)

ローゼさん「そ、そうですわね・・・。

 では、『管理者』とお呼びなさい。」

シークレット「管理者さぁぁ~~ん!!

 うん、いい!!

 まるで、何処かのアパートを管理してる
 お姫様みたくって、
 実にいい!!」

ローゼさん「やっぱ、ダメ!!

 ダメですわ、ため吉さん。」

シークレット「では、オレも、
 大学受験に備えて、
 浪人生から、始めてみるか!!

 展開的に、
 上手く行けば、お姫様と、
 トゥルーエンドだぜッ!!」

ローゼさん(・・・。
 聞いちゃいないわね。

 私って、横の力に弱いのかしら。

 言い訳をすれば、
 泥沼にはまっていく気がするから、
 流した方が良さそうだけれど。

 ハァ・・・。
 自分の言葉に責任を取る事も、
 きっと、大切なことなの、ね。)

ローゼさん「それでは、
 頑張ってくださいね、ため吉さん。

 向こう岸から、応援していてあげますので。」

シークレット「もう一度、言って下さい!!」

ローゼさん「・・・嫌な予感がしますわ。」

ためぞうは、録音の準備態勢。

シークレット「もういっちょ!!」

ローゼさん「向こう岸から・・・。」

シークレット「違ぁ~~~う!!」

ローゼさん「・・・。
 でしょうね、私も絶対違うと思っていたから。」

シークレット「お願いしますよ、管理者さぁ~ん!!」

ローゼさん「・・・。」


ローゼさん「 ガ ン バ ッ テ ク ダ サ イ 」


シークレット「もう少し、
 抑揚付けて欲しかったけど、
 後で、ホーネルに頼んで編集してもらうか。

 データは、ゲットしたしなっ!!

 うひょひょひょひょひょひょひょ!!!」

シークレット「んじゃ、
 自分の星に、一旦帰りまーす!!

 友達に、ファイル渡さないといけないんでー。」

ためぞうは、一瞬の内に消えた。

ローゼさん「・・・はやっ。」

ローゼさん「・・・。」

ローゼさん「・・・手元の資料には、
 三バカの一人って書いてあるわね。

 ・・・まだ、増えるのかしら。」

ローゼさん「あまり、
 知らない殿方の出入りが増すと、

 お父様に、いけない娘だと思われてしまいそうで怖いわ。

 いえ、
 それ以上に、何か大切なものを、
 少し失った気がするわ・・・。

 それは、決して、
 安っぽいサングラスなどでは、ないのだけれど。」

ヤマモト「安っぽくって、悪かったの!!」

突然、ヤマモトがポップした。

ローゼさん「あら、ヒゲの人。

 でも、私の会いたいヒゲの御仁とは、違うわ。」

ヤマモト「メガネ、返せッ!!」

ローゼさん「さようなら、
 ただの、ヒゲの人。

 メガネが欲しいのでしたら、
 そこにある金と、プラチナの眼鏡を差し上げましょう~。」

ヤマモト「ま、待たんかっ!」

ローゼさん「待ちません。

 魔法が解けて、ボケ王子に戻ってしまうと、
 身の危険を感じますので~。」

ヤマモト「人を、変態みたいに言うなッ!!」

ローゼさん「あら、まあ・・・、
 ヤマモトさんは、
 この私に、
 本気の力を出せと、そう仰るのかしら。

 今なら、120%くらい出せる自信がありましてよ。」

ヤマモト「・・・この、
 派手な眼鏡、もらっておくとするよ。」

ローゼさん「ウフフ・・・。」

ヤマモト「それじゃーの、
 『管理者さん』。」

ヤマモトも、消えるのは早かった。


ローゼさん「あーーーーっ!!

 もうっ!!」


怒った顔の方が、普段より可愛い、
ウィルローゼさんであった。

ローゼさん「解説、やめーーーっ!!」

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