今日の阪神タイガース

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吉野復活!

2006年09月03日 09時55分32秒 | Weblog
 昨日も苦しい試合だった。
 先の中日戦で酷使した藤川投手を、休ませたい横浜戦のはずだった。
 5点差を2点差まで詰められ、八回はウィリアムス投手で抑えた。
 そして九回だった。
 指揮官が切ったカードが、吉野投手だった。
 石井選手、藤田選手、金城選手を内野ゴロ3つで締め、勝利の輪の中で、吉野投手の温和な笑顔が弾けた。
 吉野投手にとって00年にプロ初登板を飾った横浜戦だが、転落もこの地だった。
 03年Vセットアッパーの栄光から、04年には、開幕前に左手指を痛めると、4月7日に1回8失点と炎上した。
 自信を失った同年は23試合で防御率16.76の成績だった。
 昨年はたった12試合の登板だった。
 そして背番号21を“剥奪”された(現47)背水の今季も、大半が二軍暮らしだった。
 トレード候補の“常連”は「とにかく投げたい。チャンスが欲しい」と心の叫びを続けた。
 九回、ニヤリと笑いながら“吉野”を告げた岡田監督だった。
 
 吉野投手はまさに人生をかけて、這い上がった。
 8月25日に再登録されると、同30日の中日戦(甲子園)で福留外野手、翌31日は二死満塁で井上選手を斬り、自信を取り戻すと、巡ったこの舞台だった。
 その答えは復活を示す渾身の12球だった。

 「抑えられる投手を投げさせただけや。左なら吉野が使える。(いい時に)戻っとる」と岡田監督の言葉からも、信頼の2文字が浮かぶ。
 今季わずか4試合目の左腕で締めて、4連勝。
 残り27試合、大きな力を得た事になる。

 「色々あったけれど、上でまたチャンスをもらってうれしいし、本当に新鮮な気持ち」と吉野投手は語る。