歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

一生懸命について

2024-08-22 19:10:09 | 歴史に学ぶ人事経営論
武士たちが鎌倉時代から持っていた概念は「一所懸命」だ。
「一生懸命」の由来になった言葉だ。「一所」というのは土地のことだ。
たった一坪の土地でも、これを犯す者には、命を懸けて戦うということだ。
なぜか?
当時の税金である年貢米はもちろん、特産品のほとんどは、土地から生産されていたからだ。

しかしそれでは、狭い日本では、限界となる。
戦国時代、天下布武を唱えた織田信長は、土地に代わる新しい価値観を求めていた。

そんな折、堺の商人と接していた信長は、高級茶器に新しい価値を見出していた。
「骨董品、芸術品の値段は、あってないようなものである。茶器が土地より高くても構わないではないか。これは、家臣を支配する道具として使える。」
そう考えた信長は、有名な茶器を次々と購入。集めた茶器を贅沢に使い、茶会を開いた。

手柄を立てた家臣に、褒美として茶器を与えた。
「信長様から、世に1つしかない茶器をいただいた。」
もらった家臣は誇らしげだ。

織田四天王の1人である滝川一益。彼は、武田攻めの際、勝頼を自害に追い込むという大手柄を立てた。
「殿が大切にされている茶器を、この私めに。何卒・・・。」
懇願にもかかわらず、60万石の土地を与えられた。一益は、友人に愚痴をこぼした。
「こんな遠い国に行くことになり、もう、茶の湯も楽しめない。」

茶器に対し、土地よりも高い価値を見出し、うまく人材管理に活用。
現代のビジネスでは、いかがだろうか?


講演会のご案内
「寄席」と「家系図作成」のお話
6年ぶりの再開 13年目11回目の開催

第一部 講談「紀ノ国屋文左衛門 宝の入船」
【内容】講談とは、パパンパンと帳扇で釈台を叩きながらお話をする演芸。
江戸時代の大商人として有名な廻船問屋の紀ノ国屋文左衛門のお話。
【講談師】神田菫花(すみか)
2020年4月、すず改め神田菫花(すみか) となり真打昇進
都内の演芸場を中心に講談をする。
第二部 講演「家系図作成 ~戸籍の紐解き方~」
【内容】我々の出生や結婚、死亡などの生い立ちや家族構成が記録された戸籍。
ご先祖様の生きた記録、エピソードなど貴重な情報が記載されている戸籍の紐解き方について、相続実務を多く経験した専門家が、かみ砕いてお話します。
【講師】関口英樹(社会保険労務士・行政書士)
開業16年目。相続・遺言・成年後見業務等に多く携わる。
日時;令和6年9月23日(月祝)10時~12時
場所;かなっくホール(東神奈川駅徒歩1分)
会費;お一人様2,000円
詳細は下記HPで
%NAME%さんも、ぜひ、参加してね。


~中小企業の人事・法務担当~
関口総合法務事務所 社会保険労務士・行政書士
ALPHA FOLKS株式会社 代表取締役
関口 英樹

〒221-0005 神奈川県横浜市神奈川区松見町1-12-12-3F
電話 045-401-0842 携 帯 080-1174-9553
E-mail hide@hide2008.com https://www.hide2008.com/

関口総合法務事務所
★社会保険・就業規則等の人事労務手続
★建設・産廃・宅建・運輸等の許認可
★請負契約書・合意書等の企業法務書類
<人事・企業法務・許認可を総合的にサポート>

ALPHA FOLKS株式会社
★社外パートナー面談制度
★社外相談・通報窓口制度



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