海上より、ワールドトレードセンター（WTC）をのぞむ。

前回、エリス島の話が出たついでに、自由の女神とエリス島を回ってくれる遊覧フェリーに乗った話をしようと思う。

フェリーはまず、かつて移民管理局が置かれていたというエリス島へ着き、見学者たちはここで移民の歴史というものを概観する。もちろんしなくてもいいわけだけれども、フェリーは何分かごとに発着しているから、次のが来るまでとりたてて他にすることもない、というようなことだったと思う。古い写真などを見てから桟橋へ出てマンハッタン島をのぞむ。確かにかつての入植者をしのぶには絶好の地なのである。


↑マンハッタン南部の岸を離れた遊覧フェリーから、ワールドトレードセンター（WTC）をのぞむ。2000年4月。

そういえば以前、木更津と浮島を結ぶトンネル「東京湾アクアライン」を作っている時に、船で「風の塔」を見に行ったことがある。酔狂ではなくて取材だった。「風の塔」は管理用で、一般の人がそこを訪れたりすることはできない。私たちも船でぐるりと一周しただけだったが、なるほどそこには本当に風がよく吹いていた。まさに風の塔だった。

[ニューヨーク2000年滞在記、WTCツインタワーがあった頃。]
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