野鳥・折々の記録

身近な野鳥をデジ一眼及びデジスコで撮っています。
折々の事柄を記録し情報交換をお願いするため、ブログを開設しました。

キジの親子(2)

2006年09月30日 | 鳥見記録

 雌キジと2羽のヒナ鳥を見かけて1週間後、期待して同じ処を探しました。すると、両側から稲穂が垂れ下がる近くの畦で見つけました。近くに雄キジもいます。

 きっと、ヒナの雄親でしょう。

 雌キジもいます。

 雄キジより凛々しく貫禄がありますが、やさしそうな母親です。

 ヒナ鳥をやっと見つけましたが1羽だけでした。先週より少しは大きくなっているのでしょうか。あまり分かりません。

 近くでイタチを見かけました。1羽はやられたのでしょうか?心配です。


ムナグロの若

2006年09月20日 | 鳥見記録

 いつもの休耕田に行くと、遠でムナグロのペア(?)がくつろいでいました。その中の1羽は、まだ胸元から腹にかけて黒さが残っています。
 黒い方の1羽が鳴くと、何処かで同じ様な鳴き声がして、しばらく鳴き交わしてから、突然同じ大きさで体型の鳥が降り立ちました。

黄色地に黒の斑点も鮮やかな貴公子然とした出で立ちです。最初は少し離れた処に降り立ったのですが、次第に2羽の方に近づいてきます。そして、比較的黒くない1羽の傍まで来ました。

 身体の色合いから、最初は全く別の鳥かとも思ったのですが、どうも貴公子がムナグロの若のようです。親子でしょうか?
 しばらく一緒にいましたが、突然黒っぽい方の1羽が若を追い出しにかかり、飛び立った若を追尾して追いかけていきました。残った1羽は何ごともなかったようにくつろいでいました。

 思うに、最初の2羽は夫婦でも若は子供、雄親の黒っほい1羽が親離れしろと若を追い出したのではないでしょうか。

 それにしても、いまも貴公子然とした若の色鮮やかな色彩がまぶたに残っています。


ハマシギ

2006年09月18日 | 鳥見記録

 休耕田で待機していると、突然小さな1羽の見知らぬ鳥が遠くに降り立ちました。

 コチドリより少しだけ大きいでしょうか。クチバシが長くジギチの仲間であるのは間違いありません。最初は遠くで警戒して動きがありません、証拠写真を撮ってジッと待ちました。小一時間待ったでしょうか、突然飛び立って視界から消えてしまいましたが、少し離れた水たまりに降り立ち盛んにクチバシを泥に突っ込んで餌を採りだしました。偶然ですがイソシギも居ます。大きさは同じくらいでしょうか。

 帰宅して調べると、背中に少し茶色の羽が残りクチバシの形からハマシギ(冬羽)のようで、初見初撮りでした。
イソシギの場合は、水中にクチバシをつけて餌を採った後にしばらくの静止状態がありますが、ハマシギは連続的にクチバシを水中につけたままで細かな動きで移動するため、シャッターを押すタイミングが中々ありません。仕方なく数枚の連射を繰り返して撮りました。後で確認すると、目の半開きの写真が数枚あり、まばたきをしながら餌を採っているようです。これは、やっと顔を上げたところです。

 最初は警戒して遠くで証拠写真しか撮れなかったのですが、餌を採りだすと警戒心も薄れるのか次第に近づいてきます。でも、その分、素速く動く頭の部分がブレる心配があります。

 ファインダーで見るハマシギは迫力があり、コチドリと同じくらいの大きさとは思えません。

 愛嬌のある姿と行動、いっぺんに好きになりました。最後に餌を採っているところです。

 これが再接近時の映像で、その後は遠ざかり、私も用事のため現場を離れましたが素晴らしい野鳥でした。


キジの親子

2006年09月17日 | 鳥見記録

 以前バンの親子を撮った処でキジの親子を撮ることができました。
 場所は田圃の間の小さな水路際の土手で両側は刈り取り間際の稲がたわわに実っています。

 通りがかりに雌キジを見つけて車をバックで近づけ撮影の準備をしていると助手席側からドンドン近づいてきてファインダーに収まり切らなくりました。

 そして車の運転席側に移動してきました。最初は雌キジだけだと思ったのですが、周りを気にしながら移動しています。そのうち1羽のヒナ鳥が姿を見せました。雄キジは見あたりません、雌キジが1羽で育てるようですね。

 大きさは親鳥の五分の一程度でしょうか、クチバシも小さくて可愛らしいです。親鳥につかず離れず雑草に隠れて移動しています。時折、親鳥と同じように立ち止まって姿を現します。

 親鳥もヒナ鳥を遊ばしているのか、周囲に警戒はしているものの時々うずくまって休憩します。「やれやれ、どっこいしょ!」といった感じです。近くに同じように休むヒナ鳥の顔も見えます。

 ヒナ鳥は1羽だけかと思っていると、警戒心が強いもう1羽いました。2羽で性格が異なるようで、慎重派と冒険派がいるようです。子供同士や親子の2ショットを狙ったのですが、雑草に邪魔されて中々撮れません。やっと撮れた1枚です。

 警戒心が強く、中々撮れませんでしたが、これがヒナ鳥の全身像です。

 親子はのんびりと羽繕いをしながら休憩していましたが、折悪しく農道の道普請とのことで近くの農家の人々が大挙して現れ、私もキジ親子も追い出されてしまいました。

 今年はキジ三昧というほど沢山撮らせてもらい、こんな小さなヒナ鳥まで撮ることができました。昨年は親離れした3羽の幼鳥をとったことはありますが、こんな小さな可愛いヒナ鳥は初めて。どうぞ無事に成鳥しますように!


三脚・雲台2種中古購入

2006年09月11日 | 機材

 ニコンのデジ一眼D200購入の踏ん切りもつかず、かといってD80も躊躇しています。

 そんな時、インターネットで中古ですが衝動買いで三脚と雲台2種を購入してしました。
各1個しかないので、まさか私が購入できるとは思いませんでしたが注文して即決定通知がきました。
三脚はジッツオG1126MK?で、カーボンではありませんが4段で小型で造りがしっかりしていて車中撮影時や車非使用時の持ち運びに重宝しそうです。
雲台は2種で、1つは同じジッツオのG2380です。雲台にはプレートが付いているのですが、別にロングプレートも買いました。現在マンフロットの♯501を使っていますが、同じビデオ雲台で少し軽量で小さいようです。先の三脚とセットで利用しようと考えています。
驚いたことに、プレートが現在使用している♯501と同一で互いに使用する時にプレートを代えないで使えるので便利そうです。

 もう1つはマンフロットの410雲台で、クイックリリスプレートが2枚付いています。今のところ具体的な使用目的はありませんが、バーン棒などがないのでコンパクトに使用できそうです。

 値段ですが、三脚は新品価格と比べて大きな差はなさそうですが、他の雲台及びプレートは相当お買得だったように思います。


ムナグロ

2006年09月09日 | 鳥見記録

 ムナグロは文字通り胸が黒いことから名付けられたと思われますが、顔から胸、腹にかけて黒いのは夏羽で、冬羽の時は他のシギ類と変わりません。私も過去に正体不明で撮ったのですが正体が分かったのは最近になってからでした。シギと書きましたが、ムナグロ自体はチドリ科に属すそうで、チョット意外な感じがしました。


 朝方遅めに先日タカブシギを見かけた休耕田に行きました。休耕田は、その後雑草除去のため耕され、今は背の低い雑草がチラホラ生えているだけで、結構見晴らしがよくなり、反対にシギ類は姿を見せません。今日もコチドリが数羽餌をついばんでいるだけでしたが、他に行く当てもないので休憩がてら観察していると、不意に遠くに1羽の野鳥が飛び降りてきました。双眼鏡でのぞくとムナグロのようで、動かずに周りを警戒しています。
 私も、さっそくカメラ・レンズをセットして証拠写真を撮り、近づいてくるのを待ちました。


 周りに障害物がなくバックが抜けた写真が撮れます、反面水面の反射で全体が黒く撮れることもありくした。
 ムナグロは楕円を描くように餌を探し、何度も楕円形を描きながら、その楕円が徐々に近づいてきます。といっても、そんなに単純に近づいてくれるわけではなく、やはり、こちらを警戒しているのか餌を探す楕円は何度も遠ざかります。


 ちょうど夏羽から冬羽に変わる中間羽で、この個体は既に冬羽に近いようです。


 中々近づいてくれないでじれている時、急に鳴き声を上げました。ふとファインダーから目を離して周囲を見ると、ムナグロが3羽に増えています。その内の1羽は、まだ夏羽に近く黒い部分が目立ちます。


 3羽になると1羽の時に比べて大胆な行動をとるようで、1羽が今までの最短距離に近づいて来ました。でも、やはり警戒はしているようで急いで餌を探して立ち止まってポーズは取ってくれません。


 先日のタカブシギを撮った後でチェックして気が付いたのですが、AFでピントを合わせたはずなのに後ピンになっているものが多かったのです。私はいつも1点ピントで合わせているのですが、それでも周囲の雑草にピンが持って行かれるようです。今日は、それを意識してAFでピンがあっても微調整でシャープに見えるところで撮りました。


 久しぶりというか、ひょっとして初めてかも知れませんが1回の同一場所で300枚を越すシャッターを切りました。帰ってパソコンで整理すると180枚ほどが使えます。でも、ここからどの様に厳選するか、難しいですね。


 この場所では同好の士にも時々会うのですが、途中から同じ場所で滋賀県ナンバーの車中からデジスコで撮っておられる方がいました。しばらくして立ち去られましたが、ムナグロが近づくカラスを警戒して遠くに去ったのを機に私も感謝しつつ帰路につきました。


チュニジアからの便り(ヤツガシラ)

2006年09月01日 | チュニジア便り

第4回 「ヤツガシラ」


 ヤツガシラはコウノトリやフラミンゴと比べ目立たない鳥ですが、頭の冠のような飾りや、ひらひらと優雅に舞う姿は魅力的です。


 チュニジアでは、ローマ時代の遺跡(チュニス市郊外のカルタゴ遺跡(かつてローマと地中海の覇権を争ったカルタゴ)など)で見かけました。


朽ち果てて2千年以上も経つ遺跡(といっても石の文化だけにかなりしっかりと都市の遺構が残っている)、人間の繁栄や滅亡に関係なく、ヤツガシラはそれ以前から、同じ場所で、静かにひらひらと舞っていたのでしょう。


 昨年チュニス市内で野外演劇がありました。スペインのアルハンブラを舞台にしたもので、キリスト教徒がスペインを奪還し、イスラム教徒を追い出すまでの間を描いていました。


イスラムが支配していた当時、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が争わず共存していたとのことです。キリスト教の武力によりそれが壊されるわけですが、それまでの平和な間の宗教が鳥で表されていて、ヤツガシラは「ユダヤ教」のシンボルとなっていました(キリスト教がナイチンゲール、イスラム教がフラミンゴ)。
いずれも平和の象徴ということなのでしょう。


(写真はスベイトラ遺跡で撮ったもの。鮮明でなくて申し訳ありません。)