先日テレビのニュースで「タマムシ」の養殖をする人が出ていました。
昆虫少年だった小学校の頃、このタマムシはなかなか捕まえることが
出来ず、あこがれの昆虫でした。
エノキの大木の高いところをホバリングするように飛んでいて、捕ま
えることが出来なかったのを記憶している。
ところが不思議なもので中学の時、あれほど捕まえることが出来なか
ったタマムシが、夏の暑い日、家の中に向こうから飛び込んできたので
ある。
その時に標本にしたタマムシは「私の宝物」の一つとして、まだ部屋
においてあります。
しかし、あれほど苦労して手に入れた昆虫ですが、昨年４匹も手に入
れています。
以前紹介した「ゾウカブト」を送ってくれたＦ君が、クワガタの飼育
をしていて、それらの幼虫を自然界で採取するときに、おまけとして捕
れるそうです。
クワガタなどの甲虫はクヌギ、エノキ、ケヤキなどの木が朽ちたもの
に卵を産み幼虫はそれを食べて育ちます。玉虫も同じ生態であることか
ら発見されます。
本来彼らにとっては外道ですが、私が欲しがっていたことから持ち寄
ってくれました。
タマムシといえぱ、ヤマトタマムシが有名ですが、その仲間は結構多
い。世界で、約１５０００種、日本にも約２００種が棲息しています。
教科書にも掲載されていた、法隆寺の大宝蔵殿にある「玉虫厨子」は
有名です。飛鳥時代の厨子だそうで、檜造り、外面は黒漆塗り、縁に貼
った透彫の金具の下に、このタマムシ（ヤマトタマムシ）の羽を敷いて
あることから、この名がある。
その数数千匹だそうです。
以上
