庭物語

庭に咲くハーブや草花の様子を綴ります。
管理者はミントです。

古い箪笥

2008年01月17日 | ガーデニング
冷えました、朝6時の家の外は-8度。家の中にいても寒い感じがします。その時間はまだ夜が明けていません、かなり暗いですね。6時半過ぎにやっと空が少し明るくなり始めました。日中も日が射しましたがぜんぜん暖かくならなかったようです。


お正月休みの終わり頃息子に手伝ってもらって作業場の隅から古い箪笥を出しました。



これは実家の祖母(私の父の母親)の箪笥だったものです。亡くなってしばらくしてから貰い受けました。家を建て替える前は空いている部屋に置いて趣味のものを入れたりして使っていましたがその後に作業場に移したまま何年も放置していました。
暮れ近くに親戚の家で古い箪笥を見せてもらって私も持っていた事を思い出して休み中に掃除をしてみたのです。
外で引き出しを外して中も外も雑巾で拭いたり鍵がかかったままになっていた引き出しを義父にあけてもらったり。ビニールの覆いをかけてはいたのですがそれでもずいぶんほこりにまみれていました。
まだまだ乾拭きが足りませんがよく磨けばもっとツヤツヤ光ってくるのではないかなと思います。

この箪笥は子供の頃は祖母が使っていたのを記憶しています。祖母は身体が弱くよく入退院を繰り返していたそうですが私が覚えているのは残り毛糸を寄せ集めてよくコタツのカバーや靴下など編み物をしていました。私もグレーの毛糸で靴下を教えてもらいましたが左右の大きさが違って出来上がりました。
私の旧姓には藤という字が付きますが小学校低学年の私にその難しい漢字を教えてくれたのも祖母でした。
そういえば囲炉裏の火に鍋をかけてリンゴジャムを作ってくれた事もありました。
箪笥の掃除をしていると断片的にですが次々に祖母の思い出がよみがえってきます。

亡くなった年齢から逆算すると祖母はたぶん明治の後半に生まれたのだと思います。昔はみんな早かったらしいのですが祖母も16歳で結婚したと昔聞いた事がありました。この箪笥はその時に持ってきたのでしょう。
いいものかどうかはわかりません。ずいぶん傷も付いて釘が抜けたり金具が浮いたり錆びたりしているところがあったり、木製の釘をつかっているところもあります。
ざっと掃除をしてミシンを置いている物置部屋に運びました。
祖母の箪笥をまたこうして眺められてうれしいです。
コメント (2)
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