庭物語

庭に咲くハーブや草花の様子を綴ります。
管理者はミントです。

平泉 中尊寺へ

2008年01月22日 | お出かけ
毎日寒い寒いと言い続けていい加減いやになってきましたが、けさも朝は-10度。
日中は2,3度まで上がったようです。


先日の日曜日、夫の予定がキャンセルになったので前から行きたいと思っていた岩手県の平泉、中尊寺へ一緒に行ってもらいました。
寒い時期の中尊寺もまた趣があるのでは、とたっぷり厚着して出かけました。



長い上り坂の両脇は立派な杉並木が続きます。突然思い立って出かけたので11時過ぎに着いたのですがお参りや見学を終えて降りてくるのは年配の方たちがほとんどでした。朝早く出かけてきたのでしょうね。私たちが帰る頃に登ってくるのは若者達、時間帯で年齢層が分かれますね。



800年の眠りから覚めて平成10年に開花した古代蓮、「中尊寺ハス」と名付けられたそうです。花の時期にまたここに来て花びらが細い古代蓮を実際に見たいと思いました。



讃衡蔵 奥州藤原氏の遺宝を保存、展示している宝物館。すばらしいとしか言いようのない金細工や漆、貝を使った螺鈿、仏像、経典など数千点保存されているそうです。
ここに私が見たかったものの一部が展示されていました。



もちろん館内は写真撮影は禁止なのでこれは後で売店で買い求めた資料の一部を写したものです。
「紺紙金銀字交書一切経」と言われるもので「中尊寺経」あるいは発願者の名をとって「清衡経」とも言われるそうです。5300巻以上あったものが中尊寺には15巻しか残っていないそうですが残りは秀吉の命で高野山に移されたのだとか。
この経文が書かれた紙はどんな材料でどこで漉かれたのかわかっていないそうですが気になるのは藍で染められていることです。もしかしたら紙の原料も藍染めもすべて平泉で行われて奥州産の金で経文が書かれたのでは?なんて考えながらガラスケースに収められ薄暗い照明のなかでしばし見入ってしまいました。
この経文の写経が始まったのが890年前だそうですがそんなに長い年月が経ったとは思えないほど藍色も深く、金銀もくっきり浮かび上がっていました。

京の都から藍の種や染めの技術が奥州まで伝えられたとしたら宮城県にもその文化があとからでも伝わった可能性もあるかもしれませんね。




かの有名な金色堂が中に収められている覆堂。何度か見ていますが見るたびに感動が大きくなっていく気がします。検索するとたくさん画像が見られると思うので説明は省きます。
見たいもの、興味があることを一つでも考えながら見学すると思いが深くなってより楽しめる気がします。
中尊寺、夏は木立が多くて涼しいし、冬は雪景色も素敵です。春と秋はまだ行った事がないのでまたいつか。藤原氏と平泉の歴史を勉強していったらもっと楽しめることでしょうね。
コメント (2)
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