妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

介護日記から(28)芝桜見物

2011-09-21 00:32:53 | アルツハイマー型認知症

アルツハイマーの妻 要介護3の時の記録です 現在は要介護5で全介助です

平成16年5月 デイに 1週間に6日通っていた時の日記です。

この頃 家庭生活にかなりの支障が起きていました。余計なことをする以外に

入浴はしない 歯は磨かない 着替えは しない等々身の回りの

雑事が出来なくなっていた。

日記

最近 裁縫箱もいじり始めました。

意味の無い無駄な事(私から見て) を長時間しています。

午後1時少し前に 買い物に行こうと声を掛けると『行く』と言ってから

裁縫箱 バッグ をいじり始め 4時になっても続けていたので

私一人で 必要な食品だけ買ってきました。

味噌汁を作るのを手伝ってもらったが 手順が全然わからない

状態です。

施設からの便り

昼休み後 ジュピアランドひらた へ出かけ 芝桜を見てきました。

一面に 色とりどりに 咲き誇る花を見て 歓声を上げておられます。

帰りの車内では 「何も見てこなかった」 との事でしたが

一瞬一瞬を 楽しんで頂ければ嬉しいです。

 

今になって思うこと

見たもの 感じたことは すぐ忘れてしまう 記録されても読み出せない。

疑問が湧きますが 花を見て歓声を上げた とあります。

心で感じたことは一瞬一瞬ではなく連続したコマとして

心に刻まれると思う。

翌年 また この光景を見たら認知症が進行していても

同じ感動が蘇ると思う。