蝉のいのちは短く儚い、そう思うのはにんげんだけで、蝉はミン ミ~ と精一杯鳴き短いいのちを生きている。
1979 「老衰でした」
昨日18時02分 文乃さんが老衰により永眠された。
17時18分 長男嫁から電話が入った。「状態がおかしいので来て欲しい」
自分とwifeはすぐ駆け付け8分後、到着。
呼吸は止まり、家族に尋ねると2分前に「息を引き取った」。
すぐ訪問看護ステーションへ電話
訪問看護ステーションから訪問診療医師に連絡がつながった。
18時前に訪問診療医がお見えになり、診察の結果「18時2分 死亡が確認されました。
死亡の原因は食べれなくなったこともあり老衰になるのかなと思います」。
言葉をかけるといまにでも眼をあけ起きそうな感じで、おだやかな表情にあった。
医師は「多くの患者は床ずれができていなくきれいな躰で、本人は強く自宅に帰りたがっておられ、最後まで家族に看取られ本当に幸せだった思います」
今回は家族もヘルパーも疲労困憊ながらも、本人の希望に添えたことが何よりだった。
駆けつけたとき長男は、屋外の資材置き場の倉庫前で目を赤くしておられた。
エンゼルケアのとき、本来は家族は入室できないのだが、三女の子ども(長女、次女 小学生)が文乃さんの傍により「寝顔を見ていた」。
いまの子どもたちは、「死者に対面できる機会」はほとんどなく、こうしておばちゃんの死に対面できたことは、本当にいいことだな、と感じた。
にんげんは老い、そして病み、自然のまま眠るように死んでいく。
それは逃れることのできない、にんげんの運命であり、自分も十数年後には枯木のように老衰していく。
文乃さんのように自然な死で、自分も逝ければ、と思う。
話は飛ぶが、いま余りにもにんげんの命が粗末に扱われ、若者たちが簡単に、ナイフで「人の命を奪ってしまう」ことは本当に悲しいことです。
一番にケアマネさんを呼ばれるということは よほど信頼関係が出来ていらっしゃるのだと思いました。
私とケアマネさんとの関係はそのようではなく、一番懇意で信頼しているのは訪看の担当の方なので、その方に連絡するだろうなと思いました。
ご家族もご安心でしたでしょうし、ご 本人もご安心だったことと思います。
お別れは寂しいですが 大往生でいらっしゃいましたよね。
お疲れ様でした。
ご冥福をお祈り致します。
本当に大往生です。
最初のお子さん(長女)が幼児のときに他界され、
自分の棺のなかに赤い帽子、赤いワンピースと赤い靴を入れて欲しい、と長男にお願いしていました。
永眠される7日前に買ってきて、本人に見せたら手でなでたり頬につけたりして笑った顔を思い出します。