老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

「老人」という言葉にこだわる

2022-01-09 06:09:28 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」
1769 「老人」という言葉にこだわりたい



自分的(個人的)には「高齢者」という言葉より
「老人」という言葉の方がしっくりくる。
平成元年前後あたりから
役所のなかでも「老人」に代わり「高齢者」の言葉が使用されるようになった。

高齢者という言葉は、なんだかよそ行きの衣服を着せられたような感じで落ち着かない。
老人という響きはイメージが悪く、「まだ、老人と呼ばれるたくない」、ということで
当たり障りのない高齢者に代わったのではないか。

「老」という漢字の意味を調べたら
年寄り、老人、ふける、おいる、(仕事を)辞めた人、経験を積んだ人、と記されてあった。
「老」は象形文字で、腰わ曲げて杖をつく老人の象形から
としより、老人という意味の「老」という漢字ができた。

老いても病気ひとつ無く、元気な人もおられる。
老い齢(とし)を嵩ねて(重ねて)ゆくと
病が増え腰は曲がり、痛くなる
足は上がらなくなり、躓くようになり、杖をついて歩く姿は
老人である。

老人という言葉が気に入らなければ
「老いびと」の方が響きもよく丸みを帯びた表現になるかな。

自分は、古臭く、偏屈で狭隘な思考しかできないせいか
もっぱら「老人」あるいは、「老い人(老いびと)」と書いている


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