老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

両膝折れするほど立てなくなった男老人

2022-03-19 19:37:36 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」


1851 寝た要介護老人を起こす

梅の花が咲き始め
春は目の前まで来ている、と思った矢先
昨日はみぞれと大雨が降り
春が遠くなったような気がした

それでも春は訪れる

梅の花をひとつ一つ見て見ると
同じようで違う
花びらの大きさや形、色あいなど
それぞれの花は微妙に異なる

老い方も人それぞれ違う
老いた夫婦の関係も人それぞれ
元気なとき、妻に対し優しい言葉や態度を示してきたか
それでも大正、終戦前の昭和に生まれた人たち
老いても夫に従う妻が多い

一週間前まで歩いていたのに
蒲団に臥せてしまい
自分で食べることもしないほど意欲低下
来月で83歳になる妻は お粥を食べさせている。
両手は動くのに、どっぷり妻に依存している。

痩せこけても男の躰を動かし、紙オムツを取り替えるのは大変
濡れても紙オムツを取り替えずとも大丈夫、と言う夫
1日一回しか取り替えないから、濡れた紙オムツはズシリと重く
尿臭とともに重さが鼻に手に伝わる

介護に使えるお金はどのくらいか
まだ、決めかねている妻

急いで介護用ベッドを入れ
来週には循環器内科受診の予定をしていることから
通院等乗降介助(介護タクシー)の予約をとった。
自分も同席することをお願いした。

寝たきりになった夫をどう起こしていくか。
立たせようとしたが、両膝が折れてしまい二人がかりでベッドに乗せた。
(この時は、福祉用具専門相談員の手を借りた)

かなり脚の筋力と生きる意欲の低下なのか
あれもこれもとサービスを導入しても妻が混乱してしまう。
急ぎながらも階段を昇るように取り組んでいくしかない。




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