老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

274;空が青いから・・・・

2017-08-08 17:09:37 | 読む 聞く 見る
『空が青いから白をえらんだのです』 
奈良少年刑務所詩集 寮美千子編 新潮文庫

この文庫本のタイトルにもなっている1行の詩
空が青いから白をえらんだのです

ある少年が
亡き母の7回忌のとき
奈良少年刑務所で書いた

入院していたとき
おかあさんは少年に最期の言葉を贈った
「つらいことがあったら、空を見て、そこにわたしがいるから」

他の少年は「空を見たら、ぼくもおかあさんに会えるような気がしました」
と言った子は、そのままおいおいおと泣きだしました

『空が青いから白をえらんだのです』(14頁~15頁)

詩の言葉は 大きな力を持つ
心のうちを言葉に綴る
詩の言葉に心を傾け
あなたに寄りそう

しみじみと考えさせられた奈良少年刑務所詩集




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