老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1025 さくら さくら

2019-03-27 04:55:20 | 老いびとの聲
 さくら さくら

さくら さくら
あなたに ふたたび会えた歓び

さくら さくら
あなたのいのちは
短くはかなく散り逝くだけに
あなたは眩しく美しく想う

さくら さくら
わたしのいのちは
あとわずか

さくら さくら
さくら さくら 

さくら さくら
桜花爛漫の後は

葉桜となり
夏の季節(とき)は
日陰となって
わたしの躰をいたわり休ませてくれる

さくら さくら
赤とんぼがいなくなると
さくらは錦秋となり
わたしの心を癒してくれる

さくらの枝から
最後の枯葉も落ち
雪の下で腐葉土となって
さくらのいのちを育む

さくらの蕾は
しばれ凍えにジッと耐え
厳冬を乗り越えたその先は
春が来る

さくら さくら
桜満開のとき
あなたの子どもは
小学1年生となり
今日がその入学式








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