老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

老い逝く

2022-02-11 05:16:10 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」
1803 逆らえない老い



朝からテレビは
「2月10日から11日にかけて大雪が降る」、と報じられていた。
鉛色の空から雪が降り続く。
どのくらい積もるのか気がかり
というのは、腰椎圧迫骨折後遺症のため
水分を含んだ雪ならば雪かけできない。
wifeが雪かきをする。
wifeは「自分が雪かきをするとは思わなかった」、と雪かきのたびにこぼす。


夕方になってもまだ雪が降っている。
夕暮れ時は、老いの刻であろうか。


老い始め
老い逝くまで
その老いの時間は
楽よりも苦の方が多く待ち受けているのか。

老いは喪失の時とも言われる。

仕事を失い
年金もそう多くはなく
病いも抱え
躰や手足も衰え
昨日出来ていたことが
今日は出来なくなったりする
明日も昨日のこともわからなくなる

老い逝くは自然の摂理
時には過去の記憶を偲び
いまは家なき故郷を想い
亡くなった老親の路を
いま老いた自分はその路を歩く
路の先は誰もが辿る
未知のあの世


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