老人は草取りにこだわる
老人は
要介護認定を受けてもそんなことはおかまいなしに
長梅雨で伸びた草が気になりだし
草取り用の鎌を手をにし
自宅の敷地内や野菜畑の草取り作業に精をだす。
両膝に手をつき、「く」の字に腰を曲げ
よたよたしながらなんとか歩いている。
身の回りのことは思うようにできていないのだが、
草取りになると俄然、目つきや躰の動きが違ってくる。
水分を摂ることも忘れ
夕方になると「疲れた」、とぼやく。
草取りに夢中で水(お茶)は余り飲んでいない。
翌朝、熱発を起し、「デイサービスの利用は休み」の連絡が入る。
98歳の田美婆さん(要介護2)も、その一人。
老人の草取りは本当に上手で、
土の上は草葉一つ落ちていない。
爪のなかに土がしっかり入り込み、爪は二色模様。
デイサービスの入浴できれいになる。
田美婆さんは、「長生きし過ぎた、98歳だよ。早くお迎えに来ないかな?」、とつぶやきながら
自宅から100mほど先にあるクリニックへ
歩行器につかまりながら受診して来る。
大晦日、NHK紅白歌合戦を終えると、「ゆく年くる年」という言葉があるけど
90歳を越えた老人にとっては 「くる年、ゆく(逝く)年」なのかもしれない。
老人は
要介護認定を受けてもそんなことはおかまいなしに
長梅雨で伸びた草が気になりだし
草取り用の鎌を手をにし
自宅の敷地内や野菜畑の草取り作業に精をだす。
両膝に手をつき、「く」の字に腰を曲げ
よたよたしながらなんとか歩いている。
身の回りのことは思うようにできていないのだが、
草取りになると俄然、目つきや躰の動きが違ってくる。
水分を摂ることも忘れ
夕方になると「疲れた」、とぼやく。
草取りに夢中で水(お茶)は余り飲んでいない。
翌朝、熱発を起し、「デイサービスの利用は休み」の連絡が入る。
98歳の田美婆さん(要介護2)も、その一人。
老人の草取りは本当に上手で、
土の上は草葉一つ落ちていない。
爪のなかに土がしっかり入り込み、爪は二色模様。
デイサービスの入浴できれいになる。
田美婆さんは、「長生きし過ぎた、98歳だよ。早くお迎えに来ないかな?」、とつぶやきながら
自宅から100mほど先にあるクリニックへ
歩行器につかまりながら受診して来る。
大晦日、NHK紅白歌合戦を終えると、「ゆく年くる年」という言葉があるけど
90歳を越えた老人にとっては 「くる年、ゆく(逝く)年」なのかもしれない。